〝虎のエース〟が連覇へまた一歩、チームを押し進めた。阪神・高橋遥人投手(30)が30日のヤクルト戦(甲子園)に先発し、8回4安打無失点の快投。今季16勝目(3敗)を挙げ、チームの優勝マジックを「3」に減らした。
8回を投げ切るのは7月14日の中日戦以来。「久々に投げられて、すごい充実感があります」と振り返った左腕は、終盤戦の重圧にも動じなかった。「メンタルがブレても、技術がブレなかったら関係ない。そのためにみんな練習していると思う」。ピンチでも自らの投球を崩さず、ゼロを並べた。
女房役の伏見にも「トライさんがいろんな技術を使ってくれて、ピンチでも便乗させてもらった」と感謝。守備、打線の援護にも頭を下げた。お立ち台で森下翔太外野手(26)から「ハルトさんはスーパーピッチャー」と絶賛されると、「毎回、毎回打ってくれるんで、めちゃくちゃすごいなと思ってます」と照れ笑いした。
阪神左腕では2003年の井川慶以来となる16勝。背番号29の大先輩に並んだことには「全然おこがましい。運っす」と即答し、「イニング数が全然違う。やっぱりイニングを投げている人が一番すごい」と敬意を示した。
この日はバットでも7回二死三塁から左前適時打を放ち、自ら3点目を奪取。16勝3敗で貯金13、勝率・842はリーグトップ。防御率も1・87まで下げ、1位の村上に0・02差と迫った。
翌1日は同じ甲子園で巨人との直接対決。高橋は「思いっきりミットに向かって投げるので一球一球、応援お願いします」と虎党に呼びかけた。投げて、打って、謙虚に勝つ。左腕の勢いが、悲願の連覇をぐっと引き寄せている。












