2011年ドイツW杯優勝メンバーが、日本女子サッカー界の発展へ力を注いでいる。

 元なでしこジャパンの海堀あゆみ氏と岩清水梓氏は25日、都内で開かれたWEリーグの2026年度社員総会および理事会に出席。終了後には、同リーグの野々村芳和チェアや日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長らとともに記者会見に臨んだ。

 日本初の女子プロサッカーリーグであるWEリーグは21年に開幕。理事を務める海堀氏は「やっぱりプロができたことが大きな変化だった。男子だったら『Jリーガーになりたい、プロになりたい』がかなえられる環境にあった中で、WEリーグがなければ、その夢すらかなえられなかった。選手としてはそこが一番意義が大きかった」と設立の価値を振り返る。

 また、ピッチで戦う選手たちについて「明るい、親しみやすいといったいろいろな特徴がある。本当にサッカーが大好きな選手しか女子にはいない」と魅力を語った。

 現在、世界一を知るメンバーの足跡は多岐にわたる。海堀氏がリーグ運営に携わる一方、宮間あや氏はJFA女子委員会副委員長、近賀ゆかり氏は代表コーチ、鮫島彩氏は解説者を務めるなど、それぞれが異なる立場で女子サッカーの振興を支えている。海堀氏はこうした仲間の動向に触れ、「どこか一極に集中するわけでなく、草の根から強化のところまで幅広く活躍することが1個の指標になる。これまでの代表の上の世代だったり、ここから先の選手たちのロールモデルとしていけるように頑張りたいなと思っている。みんなで女子サッカーを盛り上げていけたら」と言葉に力を込めた。

 5月に現役を引退してこの日、同リーグの特任理事に就任した岩清水氏は「今は〝私にできることは何だろう〟と探しているところ」と率直な心境を明かしつつ「WEリーグからなでしこにどんどん入っていくように、レベルが上がっていくべき。ハード面のこととかは会議とかいろいろありますけど、やっぱりやるのは選手。そこのレベルを求めていくのが根本なのかなと思う」と後輩たちにエールを送った。

 今季のWEリーグは全12チームが参加し、8月に開幕を迎えたばかり。現在開催中の愛知・名古屋アジア大会の日本代表には同リーグから21名が選出されている。