日本サッカー協会(JFA)が5日、都内で理事会を開催。田嶋幸三名誉会長が国際サッカー連盟(FIFA)会長選に立候補する意思を固めたと発表した。

 田嶋名誉会長は、理事会後に宮本恒靖会長とともに報道陣の前に登場。理事会では、田嶋名誉会長の立候補をJFAが支持することを決議した。田嶋名誉会長は「JFAの全面的な支持なもと、こういう報告ができることがうれしいし、宮本会長に感謝したい。勝つとか負けるではなく、日本サッカーが今まで築いてきた誠実で、健全で、高潔性のあるものをしっかりと世界に発信していかなければならない。今こそFIFAが必要なのは、われわれが守ってきたこのことだと思っている。しっかりとそれを世界にアピールするために、FIFAの会長に出馬することを決めた」と語った。

 また、立候補の意思を固めた理由には、今年の北中米W杯で起こった2つの出来事があったという。1つ目は、ジャンニ・インファンティノ会長が米ドナルド・トランプ大統領からの〝要請〟を受けて、米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)の出場停止処分の猶予を延期した件であることを明かした。「バログンのレッドカード、さらにイランのチームがしっかり入国できなかったこと。非常に僕は一人のサッカー人として、そして本来ホストカントリーのオブリゲーションとして守らなければいけないこと、そしてこういうビジネスとか、お金とかそういう時代に、スポーツだけがしっかりとインテグリティーを守ってやっていかなければいけないところで、それ以外の力が加わったこと、ピッチの中が影響されたことは非常に残念に思っていた」と強い思いを口にした。

 さらに、FIFAの現状について「今のところ、インファティノ会長に対抗する方が見えないこと、自分はそういう中で選挙をしないで、彼がそのまま就くことが最もよくないことだと思った。FIFAが自浄作用があるのかが試されていると思い、そこで決断した。決断したのは先週。いろいろ当たって宮本会長や専務に相談した」と危機感を抱き、急ピッチで意思を固めた。

 まだ出馬前だが、立候補にあたり、田嶋名誉会長は「しっかりとしたガバナンス、そしてフェアで公正なFIFAに戻るべきだと思う」と組織のクリーン化を訴えた。