日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が、副会長を電撃退任した元日本代表監督の岡田武史氏について言及した。

 JFAは10月28日、岡田氏が同24日をもって退任したと発表。岡田氏は「私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」となどと退任理由を説明。

 さらに「アジアサッカー連盟(AFC)との関係や日本サッカーへの影響を踏まえれば、AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由があるものと理解しております。任期の途中で職を退くこととなり、大変申し訳なく思っておりますが、熟慮を重ねた末の決断としてご理解いただければ幸いです」と協会を通してコメントを発表していた。

 宮本会長は5日、都内で理事会後に報道陣の取材に対応。「監督としても、代表監督としても、副会長としても、長年日本サッカーを支えていただいたと思っている。岡田さんがいなくなったことはとてもさみしい」と別れを惜しんだ。

 退任後のこの日も、宮本会長は「(岡田氏と)電話で話したが、『外からツネのことを支えるからな』と言っていただいた。いろいろと、何かあったらまた相談させていただけたらと思う」と交流を明かした。

 岡田氏は、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長を支持するアジアサッカー連盟(AFC)に対し、JFAがAFCに賛同したことで、退任に至ったとされている。宮本会長は「(AFC)と歩調を合わせるのが考えだと示したが、それがイコール、ジャンニ・インファンティノを支持すると言ったわけではないということを明確にしたい」と改めて語った。

 最後に会長は「岡田さんとはケンカ別れでも何でもない。岡田さんの意思があり、われわれの立場も理解していただきながら、『今後は違った形でサポートしていくから心配するな』と言われた。インファンティノ会長への支持を明確にみなさんの前で表明したことはない」と説明した。