インド北東部アッサム州で、首にトラクター用タイヤがはまった野生のゾウが発見され、数時間に及ぶ救出活動の末、無事に解放された。インドメディア「インディア・トゥデー」が先日、報じた。

 ゾウが見つかったのは、同州ゴラガート県ヌマリガルのボキアル地区にある茶園。SNSで拡散した動画には、重いタイヤを首に掛けたまま、餌を探して歩く姿が映っていた。

 タイヤがはまった詳しい経緯は分かっていない。森林当局は、森や茶園付近に捨てられていたトラクター用タイヤを、好奇心旺盛なゾウが鼻で持ち上げた際、頭部を通って首まで滑り落ちた可能性があるとみている。

 重いタイヤによって動きが制限され、傷を負う恐れもあったため、地元住民や野生動物関係者からゾウの身を案じる声が上がった。

 通報を受けたアッサム州森林局の職員らは、ゾウを数時間にわたって追跡。安全な場所で麻酔をかけた後、タイヤを切断して取り外した。ゾウにけがはなく、無事に解放されたという。

 インド高級行政職(IAS)のスプリヤ・サフ氏も救出の様子をXで紹介し、「ほっとしました」と安堵を表明。同時に、野生動物が行き来する場所に捨てられたごみや放置物がもたらす危険性を指摘した。

 サフ氏は救助隊をたたえ、「今回の出来事は、森林やその周辺に捨てられたごみや放置物が、野生動物にとって命にかかわる危険物になり得ることも浮き彫りにしています」とつづった。