F1レーシングブルズから緊急出場している角田裕毅(26)の来季移籍先に、キャデラックも急浮上してきた。

 角田はレッドブルのアイザック・ハジャールが手首の負傷で欠場となった影響で、8月末のオランダ・グランプリ(GP)で姉妹チームのレーシングブルズから出走し11位と健闘。続く6日のイタリアGPにも参戦し、決勝では見事な巻き返しから10位に食い込み、今季初入賞を果たした。そして、次戦のスペインGP(決勝13日)への出場も決定した。

 F1の舞台に〝電撃復帰〟して強烈な存在感を見せる角田。くしくもF1ドライバーの移籍市場が大詰めを迎えるタイミングとあって、去就問題がヒートアップしている。ハースがオファーしたとの報道が出たばかりだが、さらに以前も関心が寄せられていたキャデラックも再び熱視線を送っているようだ。

 F1ポッドキャスト番組「パドック・アクセス」で、著名ジャーナリストのジャッキー・マーテンス氏がキャデラックのドライバー編成について言及。「バルテリ・ボッタスが来年も残留するという報道をいくつか読んだが、到底信じられない。(イタリアGPで)チェコに30秒近く遅れているが、チェコ(セルジオ・ペレス)には5秒のタイムペナルティーがあった」とボッタスは実力的に残留は厳しいとズバリ指摘した。

 そのため「チームメートに30秒も遅れをとっていると、来年のグリッドに自分の居場所はないだろう? 少なくとも、キャデラックではそう話し合っているので、他の人たちもそう考えているようだ」とキャデラックでドライバーの交代が起きるとの見解を示した。

 こうした状況を踏まえ、マーテンス氏は「角田裕毅がそのシートを狙っていることは知っている」と最新状況を明らかに。角田サイドがキャデラック入りを画策していると説明した。

 キャデラックには、計算できるドライバーが欲しい実情もある。ボッタスがもはやF1レベルにないとすると、まずはリザーブからの昇格を検討するところだが、英モータースポーツ専門メディア「F1オーバーステア」は厳しい現状を指摘する。

 リザーブのコルトン・ハータについて「キャデラックが2年目に向けてラインナップを変更する場合、ハータが次点候補になるだろうと推測されてきた。しかし、スーパーライセンスの問題はさておき、彼のF2でのパフォーマンスは、F1のチャンスに値するほど十分なものではなかった。練習走行でクラッシュした後、ハータはスプリントレースで20位、決勝で15位となった。残り4つの週末となった時点で、彼はポイントでランキング17位だ」。F2で低迷している状況から、とてもF1には昇格させられないというわけだ。

 そこで白羽の矢が立ったのが角田。スペインGPでさらなる快走を見せれば、ハースとの争奪戦に発展する可能性もありそうだ。