義足のプロレスラーの谷津嘉章(70)が15日、都内で障がい者レスリング教室を開いた。

 2019年に糖尿病の悪化で右ヒザ下を切断した谷津は、23年に日本障がい者レスリング連盟を立ち上げた。そしてこの日、同連盟として初のイベントを開催。日本レスリング協会名誉会長の福田富昭氏も来賓席から見守る中、谷津とイーグルプロレスのプロレスラーが、3名の参加者を指導した。

 将来的なパラリンピックの正式種目入りへ、まずは第一歩を踏み出した。谷津は「(参加)希望者が少ないのはわかっていたけど『あんな時もあったな、少なかったな』というふうな一つの思い出になればいい」と振り返る。「体が不自由な人たちが、今回参加しただけでも。レスリングは格闘技だから怖い気持ちを払拭できるように、もっともっと啓発活動をしていきたい」と展望を語った。

 また「どうしても足がない人、腕がない人はバランスが悪いから、集中していない時に転ぶ」といい、障がい者レスリングがリハビリにつながることを指摘。「そういう意味では体幹力がつく。たとえば一流選手にならなくても、体力がついてみんなと刺激を与えあって、社会復帰できる一つの自信になるだけでも違う」と力説した。

 そして「その延長でだんだん強い選手が出てきて、自分がロビー活動をやって世界選手権ができて、いずれはパラリンピック正式種目になれば」と青写真を描いた。

 次回のイベントは、10月18日に都内で開催を予定している。谷津の〝最後の挑戦〟に注目だ。