まだライバルにラブコールは送れない――。ボクシング2大世界タイトルマッチ(11月26日、東京・EBARA WAVEアリーナおおた)の発表会見が29日、横浜市内で開かれ、アンダーカードでWBO世界バンタム級2位・武居由樹(30=大橋)が日本スーパーバンタム級10位・大嶋剣心(31=KOD LAB)と対戦することが発表された。武居は、自身と同じキックボクサーで27日にWBC世界バンタム級王者・井上拓真(30=大橋)に敗れた那須川天心(28=帝拳)との対戦に、「今はそんなことを言っていられる立場ではない」と話しながらも、前向きな姿勢を示した。

 武居は2025年9月にWBO世界バンタム級王座を失い、今年5月の再起戦ではワン・デカン(中国)に苦戦して2―1の判定勝ち。「2戦続けてふがいない試合をしてしまった」と謙虚にあいさつし、地域タイトル戦を多く経験している大嶋を「いろいろな経験をされているので、強敵だなと思っています」と警戒した。

 そして、ライバルの那須川にも言及。雪辱をかけて拓真に挑み、ダウンを奪ったものの判定負けしたことに、「さすが拓真さんだなっていうのももちろん、あそこまでやり合えて、しかもダウンまで取った天心選手のすごさも感じたので、本当に自分自身にも刺激にもなりました」と健闘をたたえた。

 過去に互いに王座をかけての対戦を呼びかけ合っていたが、自身はベルトを失い、那須川はベルトに手が届かず、対戦は大きく遠のいている状態。武居は「自分は今はそんなことを言っていられる立場ではない」と認識しつつ、「また一から下から積み上げて、またそこまで登った時にもう一度(対戦を)言えたらな、と思います」と再び世界戦線にはい上がって対戦することに前向きな姿勢を示した。

 一方で、この一戦は8回戦としか発表されていないが、スーパーバンタム級で行われると「思っています」という。「スーパーバンタム級でもバンタム級でもいけるようにはしていますけど、なんか最近、肩周りとか腕回り、すごくでかくなってきているのは感じているので、もしかしたらスーパーバンタム級の方が合ってるのかもしれない」と転級する可能性も示唆した。