ボクシング2大世界戦(11月26日、東京・EBARA WAVEアリーナおおた)の会見が29日、横浜市内で開かれ、IBF世界フライ級王者・矢吹正道(34=緑)の同級1位ミエル・ファハルド(26=フィリピン)との3度目の防衛戦、WBA世界ミニマム級王者・石井武志(26=大橋)の初防衛戦(挑戦者未定)などが発表された。愛知県が拠点の矢吹は大橋ジム興行のLeminoボクシング初登場。約7年半ぶりの都内での試合に減量の不安を口にしながらも、「次、大きい試合につなげられるように頑張りたい」と勝利に自信を示した。

 6月の前戦までは元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が手がける興行3150ファイトに出場。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)ら多くの有力選手が主戦場とする興行でメインイベントを務めることを「楽しみですよ。Leminoというデカい舞台で戦えることは。今後もつながってくると思うので」と歓迎した。前戦は直前に3150ファイトの資金面を担当していた株式会社LUSHが撤退して一時は中止の危機に陥るなどの騒動があったが「全然気にしていない」と語った。

 相手は14勝(12KO)3敗2分とKOを量産している強打者。矢吹は「すごい危ない試合になる」と警戒しながらも、「しっかりと勝ち切って、次大きい試合につなげるように頑張りたい」と闘志を燃やす。「めちゃくちゃかみ合うと思う。結構前半で倒している選手なんで、前半しっかり集中して中盤、後半フィニッシュにつなげれたらいい」とKOに意欲を示した。

 久しぶりの遠征試合には不安もある。矢吹は計量前は自宅の浴室乾燥付きの浴室で汗を出しているといい、「違う環境で体重を落とさないといけないので、焦ってメンタル(の影響)とかで(汗が)出なかったりする」と心配。

 だが、2024年7月に緑ジムから大橋ジムに移籍した弟のWBA世界スーパーフェザー級5位・力石政法が心強い味方になる。この興行で兄の前に試合をする力石は「己との戦いですよ」と話しながらも、横浜市内の自宅にある浴室乾燥を兄に貸すことを「ノープロブレム(問題ない)」といい、「直前になったら、やっぱり不安になるんですよ。お互い大丈夫だよ大丈夫だよ、全然行ける、というやり取りとか、メンタル面でのサポートですかね」と、物心両面で支えるつもりだ。

 勝利した先には、「チャンピオンとやれるのが一番いい」と統一戦を望む矢吹。だが、減量が厳しくなっており、「早くしてほしい。やらせてくれるなら」と、早期に実現しなければ転級して3階級制覇を目指す考えも示した。