格闘技イベント「RIZIN.54」(11日、トヨタアリーナ東京)で、伊藤裕樹(29)が計量失敗のアリベク・ガジャマトフ(25=ロシア)に2ラウンド(R)3分50秒で大逆転のTKO勝ちを収めた。

 57キロ契約の今回の試合だが、前日計量でガジャマトフが58.75キロと大幅オーバー。協議の結果、試合は対戦を受諾した伊藤の勝利のみ公式記録となる〝ノーコンテストルール〟で行われることになった。

 試合はゴングの前にガジャマトフにレッドカードが出されてスタート。1R序盤は緊張感のあるスタンドの攻防となったが、約3分が経過したところでガジャマトフに組んでバックにつかれる。それでも伊藤はコーナーに頭を付けながら正対し、突き放してディフェンスした。

 2Rは開始早々から打ち合いになるもそこからタックルでテークダウンを許す。さらにしつこく組まれてバックを取られたが、必死に首を守って一本は許さず。そんな絶体絶命の状況から徐々に体の向きを変えながら立ち上がると、そのまま首を取り返してアナコンダチョークで捕獲だ。これを相手が耐えるとみるや腕を離し、最後は打撃のラッシュで仕留めてTKO勝ちを手にした。

 この勝利にABEMA PPVで視聴できる配信で解説を行った川尻達也も「しっかり組みに対応して、アナコンダで追い込んでからの打撃なので、素晴らしい勝利の上に成長も見られましたね」と絶賛だ。伊藤は「トヨタアリーナの皆さん、盛り上がっていますか?」と叫んで歓声を浴びると「KOしました。有言実行。見てるかわかんないけど、誠! 首を洗って待っておけ!」とRIZINフライ級王者の神龍誠に宣戦布告。その上で「大みそかもしタイトルマッチが決まったら、必ずそこに向けてもっと練習するんで」と闘志をみなぎらせた。