フィギュアスケートペアでミラノ・コルティナ五輪金メダルの〝りくりゅう〟こと三浦璃来さん、木原龍一さん組がプロデュースしたアイスショー「THE DESTINY」(7月31日~8月2日、東京辰巳アイスアリーナ)は、海外でも注目を集めていた。

 カップル競技(ペア&アイスダンス)に特化したアイスショーは、3日間4公演で計1万8000人が来場。チケットも予定枚数がすべて完売するなど、大盛況で幕を閉じた。ロシアメディア「sports.ru」は「東京で異例のアイスショーが開催された。シングルが盛んな日本でシングルスケーターは一人も出演しなかった」と驚きをもって伝えた。

 同メディアは「THE DESTINY」ならではの特徴に着目。カップル競技の選手たちが演技をしやすいように、試合時のリンクと同程度の大きさの会場が選ばれていた。「三浦さんと木原さんは試合と同じサイズ、つまりペア競技のスピードを維持し、複雑な技をリスクなく披露できるサイズを求めていた」と分析した。チケットの売り上げについても「羽生(結弦)、宇野(昌磨)、坂本(花織)が出演しない形式で4公演すべてが完売したというのは上々の結果と言えるだろう」と報じた。

「THE DESTINY」には、ペアでミラノ・コルティナ五輪銀メダルのアナスタシア・メテルキナ、ルカ・ベルラワ組(ジョージア)、同銅メダルのミネルバファビエンヌ・ハゼ、ニキータ・ボロディン組(ドイツ)ら、アイスダンスは同銀メダルのマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(米国)、同銅メダルのパイパー・ギレス、ポール・ポワリエ組(カナダ)ら、多くのトップスケーターが参戦。夏場は本格的なシーズン幕開けに向けた大事な時期だが、みっちり練習を重ねたという。

「THE DESTINY」の演出と振り付けを担当したケイトリン・ウィーバーさんは「私たちは氷上で9~10時間を過ごした。ルーティンの振り付けを考え、ソロの練習をしなければならなかったからだ。本番のリハーサル当日は、すべてがスムーズに進むように、4時間以上かけて2つのショーを連続で滑った」と証言。世界的にも珍しく、各スケーターが全力で取り組んだアイスショーは、スケート界に一石を投じるものとなった。