国際サッカー連盟(FIFA)が米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)の出場停止を〝撤回〟した問題で、批判の的になっているジャンニ・インファンティノ会長が辞任する可能性について英紙が特集した。
北中米W杯決勝トーナメント1回戦でレッドカードを受けたバログンは2回戦ベルギー戦(6日=日本時間7日)で出場停止となるはずだったが、FIFAは処分保留で猶予期間を設けると発表した。この見直しが米ドナルド・トランプ大統領の要請だったことが判明し、大きな波紋を呼んでいる。
こうした状況を受けて、英紙「スタンダード」は「この決定は大きな騒動を巻き起こし、ベルギーからの訴えも失敗に終わった。多くの人々がFIFAの政治的介入を非難した」と指摘。「バログン事件への政治的介入を否定してきたインファンティノ会長が現在は辞任を求める声に直面している」と伝えた。
同紙は「今回の事件がインファンティノ会長にとって決定的な転換点となるかどうかはまだ不明だが、FIFA会長への圧力は高まっている」と強調。ただ「インファンティノ会長は今のところ辞任要求を一切拒否しており、バログン選手の出場停止処分を裁定したFIFA規律委員会の独立性を擁護したことから、辞任するつもりはないと考えられている」と現状では辞任の考えがないと指摘する。
それでも批判は日を追うごとに高まっており、状況が変わる可能性も。「インファンティノが失脚する可能性はどのくらいあるだろうか?」と今後の動向を推測した。
「インファンティノに辞任を求める外部からの圧力が高まっており、彼は辞任を余儀なくされる可能性もある」としつつも、「現状では、それが実現する可能性はかなり低い。インファンティノは来年のFIFA会長選で再選されることを強く望んでいるからだ。すでに、アフリカサッカー連盟(CAF)、アジアサッカー連盟(AFC)、南米サッカー連盟(CONMEBOL)など、FIFA加盟211協会のうち111協会を代表する複数の大陸サッカー団体から正式な支持を得ている」と強固な地盤を背景に、権力の座を維持するとの見通しだ。
さらに「2019年と23年に無投票で再選を果たしたインファンティノに代わる有力候補は今のところおらず、27年に再選を目指せば、さらに4年間の任期を務める自信があるだろう」と同紙は長期政権も視野に入れていると分析した。
バログン騒動でFIFAは変わるのか。その動向が注目される。












