ロサンゼルスのドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムが試合前に騒然となった。7日午後2時半ごろ(日本時間8日午前6時半ごろ)、球場の駐車場で従業員が運転していた乗用車から出火する火災が発生した。試合開始4時間半ほど前で、選手をはじめ、報道陣や球場スタッフが続々と球場入りしている時間帯だった。

 炎上したのは女性従業員が運転していた車。ドジャー・スタジアムの駐車場は丘を上がっていく構造になっているが、現場に居合わせた球場関係者によると、車は駐車場に入ってきた時点ですでに異変があり、駐車した直後に火の手が上がったという。運転していた女性は間一髪で車外へ避難し、けが人はなかった。車が通った後にはガソリンが漏れたような跡も残っていた。

 球場がある丘の麓にある消防署から消防車が直ちに駆け付け、消防隊員らによる消火活動で火は間もなく鎮火された。車はほぼ全焼し、車内は骨組みだけが残る無残な姿となったほか、近くに止められていた車も熱で車体の一部が溶けるなどの被害を受けた。

 出火した場所は、普段、ドジャースの選手や報道陣が球場入りする際に利用する道路のすぐ脇。現場から立ち上る黒煙は離れた駐車場からも確認でき、一時は周辺道路が封鎖され、この日の対戦相手ロッキーズのチームバスなど、関係者らは迂回を余儀なくされた。鎮火後もしばらくは焦げた臭いが周囲に漂い、焼け焦げた車両が駐車場に残された。

 大谷翔平投手(32)は午後3時ごろに球場入りしたため、大きな影響はなかったとみられる。同じ頃に球場入りしたムーキー・ベッツ内野手は「別のルートから来たから見ていない」と話した。

 火災が発生したのは一般来場者の入場が始まる前だったこともあり、大きな混乱には至らなかったが、球場関係者がヒヤリとしたのは間違いない。