北中米W杯決勝トーナメント1回戦(2日=日本時間3日、カナダ・トロント)、優勝候補ポルトガルが2―1と逆転勝利で16強に進出したが、ラストワンプレーを巡って波紋が広がっている。

 一進一退の攻防が展開される中、均衡を破ったのはクロアチアだ。後半8分、FWイバン・ペリシッチ(PSVアイントホーフェン)が左足で豪快に突き刺した。

 だが、ポルトガルもこのままでは終わらない。後半23分、右CK時にクロアチアの反則があってPKを獲得。キッカーを務めたFWクリスティアーノ・ロナウド(アルナスル)が冷静に右隅へ決めて同点に追いつく。レジェンドにとってW杯決勝トーナメントでの初ゴールとなった。

 そして後半アディショナルタイム、ロナウドに代わって投入のFWゴンサロ・ラモス(パリ・サンジェルマン)が劇的ヘッドで勝ち越す。

 これで試合終了かと思われたが、ドラマは最後の最後に待っていた。アディショナルタイムが当初の10分を大幅に超えた13分すぎ、クロアチアは左サイドからのクロスボールからの流れで最後はDFヨシュコ・グバルディオル(マンチェスター・シティー)が押し込んで奇跡の同点劇…かと思われたが、その前のプレーでオフサイドがあったと無情の判定。歓喜から絶望に突き落とされたクロアチアサポーターからは無数の飲料ボトルが投げ込まれる事態になった。

 ビデオアシスタントレフェリー(VAR)で確認したとはいえ、クロアチアメディアも判定に対して怒りが爆発。同国ラジオ局「Glas sjevera」は「クロアチアは勇敢な戦いを見せたものの、不可解な審判の判定によりW杯から敗退した」と糾弾。さらに同国メディア「Net」は、海外のファンやサポーターからも判定への不満が上がっているとして「クロアチアは強盗に遭った」などのコメントを伝えた。

 劇的な幕切れは物議を醸している。