サッカー北中米W杯が盛り上がりを見せる中、元アルゼンチン代表で2020年11月に亡くなったディエゴ・マラドーナさんの〝遺言〟が話題を集めている。

 今大会から出場枠が32から48に拡大。さらに暑熱対策として、前後半3分間ずつのハイドレーションブレークが導入された。しかし、試合の流れを止めることやCMが入ることで「利益を目的にしているのでは」といった否定的な意見も多い。

 そうした中、アルゼンチンメディア「Diario Mendoza Today」が「ディエゴ・マラドーナが2026年W杯について残した驚きの予言が現実に」と報じた。

 亡くなる2年前の2018年にマラドーナさんは、地元メディアの取材で北中米開催について「気に入らない。(サッカーへの)情熱がない。カナダ人は、スキーは上手なんだろうけどね」と疑問視。「米国人は広告を入れるために、25分を4ピリオドにしようとしていた。100分間プレーさせようとしていたんだ」とW杯の商業主義化を懸念していたという。

 同メディアは「当時はマラドーナらしい誇張した発言とも受け止められたが、2026年大会で給水休憩(ハイドレーションブレーク)が義務化されたことで、この発言が再びSNSで大きな話題となった」と過去のレジェンドの発言を巡り、同国内で盛り上がりを見せていると報じた。

大不評のハイドレーションブレイク(ロイター)
大不評のハイドレーションブレイク(ロイター)

「FIFA公式には選手の健康管理が理由とされている。しかし、多くのファンや記者、サッカー関係者は、この措置によって試合が4つの区切りに分けられ、マラドーナが以前批判したような形に近づいていると受け止めている。そのため、元アルゼンチン代表主将の言葉は『予言が的中した』と語られるようになった」と説明。

「もちろん、マラドーナが言ったように『25分×4ピリオド制』になったわけではない。しかし、伝統的なサッカーの流れと、新たな中断を伴う試合運営との間で議論が起きることを、彼は予見していたとも言える」と指摘した。

 アルゼンチンの英雄が、飲水タイムを巡る論争を〝予言〟していたようだ。