虎の現役ドラフト4期生の泥くさいい一打に指揮官はにんまりだった。阪神は30日の中日戦(甲子園)に3―2で勝利し、2連勝。ヤクルトと同率の首位に浮上した。

 藤川球児監督(45)はヤクルトから昨オフに現役ドラフトで加入した浜田太貴外野手(25)の同点適時打をたたえた。「6番に入った浜田は我慢強く、まあ打席数がいいところに回ってくればなと思ったら最後にああいうヒット。泥くさいですけど、この甲子園で野球をするにおいてはね、非常にありがたい1本だし、彼も非常にうれしそうだったし、いい1本でしたね」

 勝ち越しを許した直後の8回二死一、三塁で打席に立った浜田は、竜3番手・吉田の直球を詰まりながらも一塁後方へ運んだ。移籍後初の適時打は貴重な同点打。「厳しいところに2球きて追い込まれて、ピンチだと思ったんですが。本当にラッキーヒットですね」とホッとした表情を浮かべた。

 開幕から6打席連続三振に倒れるなど苦しい打席が続いたこともあった。それでも「割り切りました。あまり考えすぎるとよくないので、狙い球を絞っていくようにしていました」と意識を切り替え、執念の一振りでチームに流れを呼び込んだ。

 移籍後初となったお立ち台では同学年の森下とともに虎党の大歓声を浴びた。「めちゃめちゃ緊張してたんで。『ちょっと助けて』って言いました」と苦笑いを浮かべつつ、「グラウンド一周したことがなかったので、すごかったです。トラッキーのぬいぐるみは家に飾ります」と充実感をにじませた。

 虎の新戦力の一打が首位浮上の足がかりとなった。