今年一軍の舞台へ──。暑い日差しが照りつける季節が近づきつつある筑後。そこで鍛錬を積んでいるのがプロ2年目の石見颯真内野手(20)だ。二軍戦には55試合に出場してチーム2位の打席数に立つなど、球団からの期待も高い有望株。昨年終盤には右ヒザ痛でリハビリも経験したが、今季はフレッシュオールスターにも選出されるなど、着実にプロの階段を登っている。主戦場を二遊間に移した20歳を直撃した。
──今季から遊撃をメインに。守備に割く割合の方が高いか
石見 そうですね、去年のシーズンが終わったぐらいから守備強化(がテーマ)で、バッティングより守備練習の方が多いかなと思います。
──遊撃守備はやることが多い
石見 去年はサードだったので、なんとなくやっていてもこなせる部分もあったんですけど、今年から遊撃、二遊間をやることになって「二遊間はどれだけ打てても、守れなかったら一軍にいけないよ」とコーチからも言われた。そこから守備練習の割合が多くなって、少し意識が変わったのかなと思います。
──金子二軍内野守備コーチは、股関節まわりなどのフィジカルが課題と
石見 ヒザが悪くてリハビリ組にいたので。ヒザをカバーするためにも、股関節まわりは重要。試合でスタメンじゃない時は必ずSC(ストレングス&コンディショニングコーチ)さんについてもらって、試合中に別メニューで股関節のトレーニングをやらせていただいてるので、そこはありがたいなと。
──遊撃に転向したのは高校の途中から。理想の遊撃手像は浮かんできたか
石見 (西武)源田さんみたいに柔らかい(プレーをする)タイプじゃないと思うので。もともと外野をやっていて肩はそこそこかなと。どちらかと言えば(野村)勇さんだったり今宮さんだったりっていうのは本当に理想像かなと思います。
──高校で遊撃を守るようになったのも「プロに行くため」と。高卒でプロに行く気持ちが強かった
石見 そうですね。他の大学さんは全部お断りして、推薦も全部なくしたぐらい。プロ一本でと思ってました。
──大学進学の選手も多い中でなぜ
石見 なんでですかね、高校のコーチからは「20歳になってお酒を覚えたりする前に、プロの世界に入れたい」と(笑い)。自分が早くプロに行きたかったのもそうだし、野球漬けになれる環境に身を置くことが大事だったのかなと思います。
──そんな中で6月10日には20歳に。実感や変化は
石見 そんな変わらないですけど、たくさんの人から「おめでとう」と言っていただいて。それこそご飯に誘っていただくことも少し増えました。
──20歳での目標
石見 今季1回は一軍に上がることを目標としているので。そのためにも今年は(二軍で試合に)出続けるっていうのを最低条件として頑張らないとなとは思います。
──二軍で出続けた上で、数字上の目標は
石見 守備もそうですけど、コーチとは「1個タイトルを取れたらいいね」とは話しているので。(取りたいタイトルは)打率が1番。主要タイトルではないですけど出塁率もそうですし…。打率、出塁率ですかね。
──出塁率も3割8分1厘(6月27日現在)と高い数字。打撃にも期待がかかる中で、どんな選手になりたいか
石見 守備はさっきの通りで、打撃は欲を言えば近藤さんみたいなバッティングができるようになりたい。球界でも最高峰の方だと思うので、そこに近づけるように頑張りたいなと思います。
☆いしみ・そうま 2006年6月10日生まれ、滋賀県守山市出身。右投げ左打ち、内野手。背番号67。身長176センチ、体重75キロ。愛工大名電高では1年からレギュラーをつかみ、甲子園にも出場。3年時から遊撃として出場し、同校OBでもあるイチロー氏から指導も受けた。持ち前の打撃力などが高く評価されて24年ドラフト5位でホークスから指名を受けた。ルーキーイヤーは二軍で43試合に出場し、打率2割6分4厘といきなり高い能力を示した。右ヒザ痛でリハビリ組も経験したが、今季は二軍で55試合に出場。打率2割5分3厘、2本塁打、11打点(6月28日現在)。















