北中米W杯1次リーグA組の開催国メキシコに不穏なムードが漂っている。国民から待望論が出ている6大会連続出場のGKギジェルモ・オチョア(40=リマソル)を最終戦(24日=日本時間25日、メキシコ市)でスタメン起用しなかったことで、ハビエル・アギーレ監督への批判が噴出しそうだ。

 実質的な消化試合とあって、メキシコ国民は大ベテランGKオチョアの出場を熱望する。ドイツ紙「ビルト」もオチョアについて「出場6回のクリスティアーノ・ロナウド(アルナスル)、リオネル・メッシ(マイアミ)。ポルトガルとアルゼンチンのスターたちと記録を共有する。そして国全体が期待を寄せている」と国民的スターの抜てきを期待していた。

 そんな声が高まる一方、元日本代表指揮官でメキシコを率いるアギーレ監督は試合前にオチョアの起用について聞かれると「私はずっと言ってきてるように何(特権は)も与えないつもりだ。ここにいる26人の選手は、それぞれが実力で選ばれたのだ」とし「最高のコンディションで選ばれた選手が代表チームに招集されてプレーするのです」と強調した。

 オチョアはメキシコで多くのテレビCMに出演しているように国民人気の高い選手だ。同紙は「アギーレは一切受け付けない。2024年からメキシコ代表監督を務めている彼は自身の計画を堅持しており、実験は一切、行わないということだ」と指揮官のスタイルを伝えた上で「この問題はメキシコ国民全体が抱えている懸念事項である」と指摘した。

 オチョア問題はメキシコでも賛否両論が出ている中、決勝トーナメントに向けてピッチ外は騒がしくなりそうだ。