米下院監視・説明責任委員会は24日、6月10日に非公開で行われたマイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏の証言記録を公開した。
公開された記録によると、ゲイツ氏は、故ジェフリー・エプスタイン氏との関係を断とうとした後、エプスタインがゲイツ氏の不倫に関する情報を利用して再び自身の生活に入り込もうとしたと証言した。ただし、エプスタイン氏が直接的な脅迫を行ったことはなかったという。米メディア・ABCニュースが24日、報じた。
ゲイツ氏はエプスタイン事件に関する政府の捜査対応を調査している同委員会の一環として、10日に証言した。記録によると、ゲイツ氏はエプスタイン氏について、「遠回しな脅し」を顧問を通じて送ってきたほか、自身の顧問にゲイツ氏を脅迫する方法を助言していたように見え、さらに事実と虚偽を織り交ぜながら不利な情報を利用しようとしていたと述べた。
ゲイツ氏は「私は実際には脅迫されませんでした。しかし、これらのメールを見ると、エプスタイン氏の考えはその方向に向かっていたように見えます」と語った。
これは、今年初めに米司法省が公開した「エプスタイン・ファイル」に含まれていた資料についての発言だ。
さらに「多くの場合、少なくとも彼が自分自身に送っていたメールを見る限り、彼自身、あるいは彼が指導している誰かが私を脅迫する方法をリハーサルしているように見えました。しかし、それらのメッセージは一度も私には送られていません」と証言した。
また、ゲイツ氏によると、2011年頃にエプスタイン氏と会うようになった理由は、エプスタイン氏が持つとされる富裕層との人脈が、ゲイツ財団の世界保健事業に役立つと考えたためだった。
ゲイツ氏は「彼に犯罪歴があることは知っていました。しかし詳細までは調べませんでした。今思えば調べるべきだったでしょう」と振り返った。
約3年間断続的に会った後、ゲイツ氏はエプスタイン氏が「慈善活動への有意義な支援を提供できる」と言いながら、実際には何も成果を出していないと感じ、2014年に連絡を断った。
証言の中でゲイツ氏は、少なくとも3件の不倫関係があったことを認めた。ただし、エプスタイン氏はその女性たちの誰とも関係がなかった。ゲイツ氏がエプスタイン氏と絶縁した後になって、エプスタイン氏はゲイツ氏の不倫の事実を知ったようだ。
関係を断った後、エプスタイン氏は不倫情報を利用して再びゲイツ氏との接触を図ったという。エプスタイン氏から「われわれは友人であり続けるべきだ」などの曖昧な表現のメールが届くようになった。さらにエプスタイン氏はゲイツ氏と不倫関係にあった女性にカネを支払ったと主張し、その返済を求めてきたという。
ゲイツ氏は「私は彼に何かを頼んだことは一度もありません。その女性との関係にエプスタインは関与していませんでした。だから驚きました。それが、彼が私の不倫を知っていると明確に分かった最初の瞬間でした」と証言した。
これらの証言は、エプスタイン氏が有力者をどのように操ろうとしていたのかを示す珍しい事例となっている。
一方、米司法省は昨年、「エプスタインが著名人を脅迫していたという信頼できる証拠は見つからなかった」と発表している。












