アルゼンチンで、樹上20メートルに置き去りにされた犬が救出された。飼い主は「巨大な翼のある生き物が連れ去った」と話している。アルゼンチンメディア「カナル13サンフアン」が先日、報じた。

 サンフアン州ラス・チャクリタスで、木のてっぺんに取り残されたメス犬が発見され、警察が救出した。

 飼い主のヤニナ・バイゴリアさんは、警察に対し、「午前1時ごろ、とても大きな物音が聞こえました。犬たちが一斉に吠え始めたので、懐中電灯を持って外へ出たんです。近づくと巨大な翼を持つ、黒いシルエットの鳥のような生き物を目撃しました。その生き物が愛犬をつかみ、近くにある高い木のてっぺんまで運んだんです」と説明した。

 バイゴリアさんが警察に通報し、駆け付けた警察官たちは実際に犬が木の上にいることを確認し、はしごで救出した。犬は猛禽類につかまれたような傷はなかった。高さを測ったところ20メートル以上あった。

 一般的に、犬は木に登らない。走るのに適した体の構造で、猫のように木に登ることはない。リスなどを追い掛け、傾斜のある木を数メートル駆け上ることはあるが、20メートルも登ることは考えにくい。

 また、地球上で最も大きな猛禽類でさえ、持ち上げられる獲物は5キログラム程度で、それより重い動物を捕らえると、鋭い爪で深い傷跡を残してしまう。コンドルは大きいが、滑空に適した体構造のため、平地から重い物を運びながら垂直に離陸することができない。

 現地では「巨大な猛禽類説」や「アルゼンチン版モスマン」「南米に伝わる巨大怪鳥伝説」などさまざまな臆測が飛び交っている。地元の獣医師は「この地域の猛禽類に犬を20メートル以上の高さまで運ぶ力はない」と指摘しており、謎は深まるばかりだ。