石破茂元首相が20日までに更新された元放送作家の鈴木おさむ氏のYouTubeチャンネルに出演した。

 政治家になった理由を問われた石破氏は「それは親が死んだから」と答えた。1981年に鳥取県知事や参院議員を務めた父・二郎氏が亡くなった際、葬儀委員長を務めた田中角栄氏から「今すぐ銀行を辞めて、名刺を持って一軒づつ歩いて選挙の票の挨拶回り(をしなさい)。お前が国会議員になるんだ」と言われたことを明かした。

 石破氏は当時銀行に勤務し、父親からも「絶対に政治家になるな」と言われており「いやいや、私はまだ24で。父親の遺言で」と渋った。すると角栄氏は「何を言ってるんだ。君はお父さんが長い間、鳥取県のみなさんにお世話になって。君は銀行員として普通の人生を歩みたいって何を言ってるんだ!」と一喝。さらに机を叩き「よく聞け! 日本で起こるすべてのことはこの(角栄氏の邸宅があった)目白で決めるんだ!」と国会議員になることを強制されたという。

 鈴木氏が「相手が田中角栄さんですもんね」と述べると、石破氏は「あの人は人間じゃないからね。神だから」と話した。角栄氏が活躍していた時を知る最後の国会議員を自認する石破氏は「あの人に会ってしまうと、いろいろな人が角栄先生に比べると普通の人に見えた。この恐ろしい体験を忘れない」と語った。