警視庁は26日までに東京・歌舞伎町のトー横で、海外で特殊詐欺のかけ子をやらせるため女性を誘拐した国外移送目的誘拐の疑いで暴力団組員の男を逮捕した。トー横では昨年から、トー横キッズが海外に売られているとウワサが流れていた。

 逮捕容疑は昨年6月から7月に歌舞伎町で20代女性に対し「カンボジアに行けよ」「シンガポールに行って内臓を売れよ」と言い、ネットカフェに誘拐した疑い。認否は明らかにされていない。

 警察の捜査では男がこれまでに複数の男女をカンボジアなどに送り込んでいる可能性があるという。カンボジアなど東南アジアには特殊詐欺グループの拠点があると指摘されている。男はリクルーター役だったようだ。

 昨年11月ごろには「トー横キッズが海外に売られている」という情報がトー横かいわいで流れていた。トー横を取材するジャーナリストは「実際に連絡の取れなくなった女性がいました。その女性は後日、SNSを更新して無事だと説明していましたが、東南アジアに行っていたという話もあるのです」と明かした。トー横から大久保公園周辺にかけて「海外で働かないか」という声かけがあったとの話もある。

 犯罪の温床にもなり得るトー横は浄化が進んでいる。すでに、トー横の広場は柵で覆われて立ち入りができなくなっている。「広場周辺で座り込んでいると注意されるようになりました。パッと見もきれいになりました。以前のようには集まれないでしょう」(同)

 新たな犯罪に巻き込まれなければいいが…。