米国のジョージ・エドワード・グラス駐日大使は21日、国会内で発足した自民党の議員連盟「国力研究会」に出席した。

 同氏は同議連最高顧問に就任した麻生太郎副総裁、加藤勝信会長たちの前で「トランプ大統領・高市首相による日米黄金時代のビジョン」をテーマに講演を行った。

 日本の防衛力強化には「ますます複雑化する安全保障環境において侵略を抑止するには、適応力と相互補完的かつ最先端のシステムが必要です。時間はありません。抑止力への投資を継続しなければならず、これは一度限りの取り組みではありません」と述べた。

 尖閣諸島に関して同氏は「インド太平洋が引き続き繁栄するためには、安定が不可欠です。だからこそ、アメリカはこの地域に不和をもたらそうとするいかなる試みにも反対して日本と確固としてともに立っています」と強調した。その上で「台湾海峡の現状維持を支持し、朝鮮半島の非核化を推進し、尖閣諸島を含む日本の領土的一体性を守るという約束を、われわれは完全に守り続けます」と語った。

 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は20日に北京で会談。共同声明では「日本による『最軍事化』の加速が地域の平和と安定を大きく脅かし、国際社会と地域諸国の強い警戒を読んでいる」と発表していた。

 グラス氏は名指しを避けたが「日本が再軍備していると主張する者がいる。それは事実とはまったくかけ離れています。根拠のない言いがかりです」と語った。

 終了後、同氏は麻生氏とガッチリ握手を交わし会場をあとにした。