栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件で逮捕された指示役の竹前美結容疑者(25)のSNSと、親子3人が死傷した事件内容のギャップに衝撃が走っている。美結容疑者のSNSにはまだ幼い子どもが登場したり、趣味のダンスを楽しんだりと幸せそうな日常が掲載されていたのだ。
事件をめぐっては神奈川県内の少年4人が実行犯として、指示役として竹前海斗容疑者と妻の美結容疑者が逮捕されている。夫婦はスマホアプリの通話機能で少年らに指示を出したとみられている。また、夫婦は少年の一部に「やらなければ家族や友達を殺す」と脅していたという。夫婦は容疑を否認している。
美結容疑者はSNSアカウントを持ち、過去には子どもと一緒に動画に登場している。また、ダンスが得意のようで、踊っている姿を撮影しては何度も投稿していた。容疑者夫婦は高校生らにリアルタイムで指示を出していたとみられるが、美結容疑者は事件当日の14日にも更新。動画のコメント欄には「普通に裕福そうに見えるんだけどなぜそんなことするのでしょう」「子供だけは幸せになってほしい」「どこで道を間違えた」と事件で存在を知った人たちが殺到していた。
高校卒業まで長野県内で過ごしたという美結容疑者。バレエに取り組み、周囲からはまじめな印象を持たれていたという。事件に驚く地元民が多いが、夫の海斗容疑者に引きずられてしまったのか。
横浜市内にある夫婦の自宅周辺では海斗容疑者にコワモテな印象を持つ人もいた。事件前には車の運転をめぐって原付の運転手と口論になるトラブルも起こしている。その際に美結容疑者も現場にいたが、「おびえているという雰囲気ではなかった」(近隣住民)という。
事件は匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の関与がささやれている。20日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演した組織犯罪を専門とする元警視庁警部補の小比類巻文隆氏は、「(夫の)竹前容疑者が海外に逃亡しようとしていた節がありますよね。もしかしたら海外に潜伏しているそういったグループの指示を受けて強盗事件を働いている可能性もある」と話した。
2022年のルフィ事件ではフィリピンの入国管理局収容所から指示役が日本の実行役に指示をしていたケースもあった。海外にあるトクリュウの拠点に高飛びしようとした可能性もある。
専門家らは一様に竹前容疑者夫婦の役割に違和感を指摘している。通常のトクリュウ犯罪では実行役が指示役の正体を知らないことが多い。しかし、今回の事件では指示役が実行役と顔を合わせたり、凶器を手渡したりしている点が稚拙だというのだ。犯罪は素人だったのか――。













