子ザルのパンチくんで世界中から注目を集める千葉・市川市動植物園は不法侵入事件を受け、観覧エリアの規制が強化された。パンチくんを見つけるのは至難の業となってきた。
「パンチくん、どこにいるの?」「パンチくんだけでなくサル自体が見られない」と入園者から戸惑いの声が上がった。同園では17日に着ぐるみを着た米国籍の男がサル山に侵入し、撮影者の男とともに威力業務妨害の疑いで逮捕された。
パンチくんは育児放棄されたサルで、母親代わりのオランウータンのぬいぐるみを抱える姿が共感を呼び、世界デビューを果たす人気ぶりとなっていた。逮捕された男は迷惑系配信者とみられ、パンチくん人気を悪用された形だ。
同園は19日からサル山観覧で新たな規制を設けた。柵から約2mの位置は、立ち入り禁止の規制エリアだったが、侵入防止対策で高さ約2mのネットが新たに設置された。サル山はすり鉢型で、見下ろす形状になっており、サルが地上にいる時はネット、柵が視界に入ってくるため見づらくなり、スマホやカメラでの写真、動画撮影は上級者でないと難しくなった。
同園では過熱人気でサルへの影響を懸念していた中で、最も恐れていた侵入事件が起きてしまったともいえ、市との協議では撮影の全面禁止も検討している。入園者からは「侵入した外国人はなんてことをしてくれたんだ」と怒りの声が上がる一方、「侵入事件で対策が厳しくなったと聞いたが、封鎖されなくて良かった」「サルのことを考えたら仕方がない」と納得する意見もあった。
観覧の制限に加え、パンチくんも成長しており、他のサルとの区別がつきにくくなり、探すのも一苦労だ。手掛かりとなるオランウータンのぬいぐるみを持つサルが見つかるや、入園者は見やすい場所に殺到し、パトロールしている警備員が動線をふさがないように注意するなど厳戒態勢となっている。
サル山を訪れる客の約3割は外国人で、英語による注意札が張られているが、結局はボディーランゲージでなんとか伝えている状況だ。
県内から訪れた男性は「パンチくんは見られなかったけど、生まれたばかりの子ザルが見られたので良かった。今度は子ザルの方が新たなアイドルになるんじゃないかな。早く騒動が落ち着いて、ゆっくり見られるようになればいい」と話していた。












