WBC米国代表の新旧主将、ともにMVP3度受賞のエンゼルスのマイク・トラウト外野手(34)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)が13日(日本時間14日)のヤンキー・スタジアムでのヤンキース―エンゼルス戦でアーチ合戦を繰り広げた。

マイク・トラウトも2発(ロイター)
マイク・トラウトも2発(ロイター)

 先陣を切ったのはジャッジだ。初回無死三塁で菊池雄星投手(34)の2ボールからの3球目、内角高めの84・5マイル(約136キロ)のチェンジアップを豪快に振り抜くと角度26度のロケット弾を左中間席に叩き込んだ。5号2ランの打球速度116・2マイル(約187キロ)はMLBの今季の本塁打では最速。飛距離456フィート(約139メートル)は今季の自身最長だ。

 4―7の6回二死一、二塁でトラウトがきれいな放物線を描いた。4番手の右腕バードのフルカウントからの6球目、外角高めの85・1マイル(約137キロ)のスイーパーを捉え、角度26度、打球速度108・7マイルで(約174・9キロ)の中堅のエンゼルスブルペンに運んだ。3号3ランの飛距離は421フィート(約128・3メートル)だった。

 すると直後にジャッジがやり返した。6回一死無走者で2番手の右腕アンダーソンのカウント1―2からの内角の82・7マイル(約133キロ)のチェンジアップを角度27度、打球速度111・4マイル(約179・3キロ)で高々と左翼2階席に運んだ。勝ち越し6号ソロは飛距離398フィート(約121・3メートル)。7―6とヤンキースがリードを奪い、中継局のカメラは中堅で苦笑するトラウトの姿を捉えた。

 ジャッジは試合前の時点で打率2割1分8厘、4本塁打、9打点、出塁率0・328、長打率0・455。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」(電子版)は「8四球は選んでいるものの、19三振。本塁打数は悪くないが、それ以外は彼の本来の実力に遠く及ばない。彼は確かに周囲を驚かせているが、良い意味での驚きではない」と厳しく指摘していたが、吹き飛ばした。

 しかし、8―8の8回一死一塁でトラウトがまたしても渾身のフルスイング。5番手の右腕ドバルのフルカウントからの6球目、89・3マイル(約143・7キロ)の真ん中低めのスライダーをすくい上げ、角度25度、打球速度109・2マイル(約175・7キロ)で左中間のエンゼルスブルペンの看板に命中させた。4号勝ち越し2ランは飛距離445フィート(約135・6メートル)の特大弾だった。

 MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は@Elias Sportsと添えて、複数回MVPを受賞した選手2人が同一試合で複数本塁打を放つのは4度目だと紹介した。ちなみに1962年7月3日と同6日にともにヤンキースのロジャー・マリスとミッキー・マントルが記録しており、それ以来、64年ぶりだ。

 試合はヤンキースが9回に3点を奪って11―10のサヨナラ勝ち。グリシャムの2ランで追いつくと、最後は無死二、三塁で5番手のロマノがフルカウントから投じた内角フォーシームが暴投になり決着した。