東京・多摩市長選が12日投開票され、現職の阿部裕行氏が5選を果たした。唯一の対抗馬で出馬した松田道人氏は落選したものの〝AIメイヤー〟の通称や軍団の復活を予告した。
当初、無投票とみられていた市長選で、松田氏は告示前日に出馬を表明し、2014年から連続4度目の挑戦となっていた。松田氏は「感無量です。いろいろな選挙に出たが、有権者から『ありがとう』と言われたのは初めて。無投票を止めたことで『よく出てくれた』との声を多くもらった」と、落選にも現職への白紙委任とならなかった点に意義はあったと振り返った。
24年の都知事選や衆院選では白仮面姿の〝AIメイヤー〟で出馬していたが、多摩市長選では本名と素顔で戦い〝AIメイヤー〟と決別したかにも見えた。
「今回は市政に不満を持つ人の受け皿を提示する必要があり、仮面や匿名ではその役割は果たせなかった。また多摩市は生まれ育った街で、顔を隠す意味もなかった。また〝AIメイヤー〟に戻ります」と、AIメイヤーの通称と白仮面の復活を予告した。
「仮面をかぶる理由は、匿名性とプライバシー保護です。今の選挙は『顔も名前も財産も全部さらして、人生をかけろ』と言っている。そんな仕組みで裾野が広がるわけがない。最初は匿名でもいいじゃないですか。まずは選挙に立候補してみる。その上で手応えを感じたら、実名で政治活動をすればいい」となんとか出馬のハードルを下げたいという。
「記憶にございます」発言で話題となった元防衛副大臣の宮沢博行元衆院議員が、選挙中に松田氏の応援に駆けつけた。松田氏は「多くの候補者が、落選した瞬間に『政治を続けるか、仕事に戻るか』を迫られる。宮沢氏は元国会議員であることを伏せて配送ドライバーをやっている。『生きるため』にです。ここまでリスクが高いなら、普通の人は政治に来ません。来るのは最初から守られている人か、全部捨てられる人だけです。だから私は、匿名性を含めた〝入り口〟をつくり続けます」と訴えた。
これまでAIメイヤー、2号、4号が出馬した。再始動で既に年内の選挙にスタンバイしている候補がいるという。あなたの街に「AIメイヤー〇号」が降り立つ日はそう遠くない。











