ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5月2日に東京ドームでWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)との防衛戦を控えるなか、モンスターの〝幻の対戦相手〟が勝負の行方を占った。

 米国の専門誌「ザ・リング」(電子版)は「サム・グッドマンは再び世界タイトル戦を狙う、井上・中谷戦を予想」と題する記事を掲載した。グッドマン(オーストラリア)は2024年12月と25年1月の2度にわたり、練習中の負傷で井上との試合を回避。その後はWBA世界フェザー級前王者ニック・ボール(英国)に挑戦して判定負けを喫した。

 現在は再びスーパーバンタム級で世界王座を目指しており、今月5日にはIBF同級2位の座をかけてロドリゴ・ファビアン・ルイス(アルゼンチン)と対戦する。

 グッドマンは同誌のインタビューで「世界タイトルへの再挑戦に向けて前進することこそがすべてだ。この相手を倒せば、間違いなくその道が開ける」と意欲を示す一方で、井上―中谷戦についても言及。「間違いなく好試合になるだろう。中谷は実力のあるファイターだが、この階級での経験がまだ浅い」と指摘する。

 その上で「(中谷は)前回の試合で、相手(セバスチャン・エルナンデス)にフィジカル面で少し押され気味だった」「体力の面で井上が中谷を圧倒するだろう。とはいえ、中谷もパンチ力はある。良い試合になるが、これまでの戦績を見れば井上が勝つと予想するしかない」と予測した。

 また、グッドマンはあくまでも世界王座を目標に定めており、対戦相手にはこだわらない構え。「(相手は)自分のコントロールが及ばないことだ。その時はその時で対処すればいい」「井上が階級を上げるかどうかなんて、気にしていない。俺にはどうすることもできないし、口出しもできない。ただ自分のこと、目の前の試合に集中して、世界タイトル挑戦権を勝ち取るための最善の態勢を整えるだけだ」と語った。