フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)女子で金メダルを獲得した坂本花織(25=シスメックス)を、ロシアのメダリストが激賞した。

 今季限りで引退を表明している坂本は今季世界最高となる合計238・28点をマークし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。世界から称賛が続出する一方で、ロシアでは賛否両論が渦巻いているが、2018年平昌五輪フィギュアスケート団体銀メダリストのアレクサンドル・エンベルトが同国メディア「スポーツエクスプレス」で坂本の演技を絶賛した。

ナタリア・ザビアコ(左)とペアを組んでいたアレクサンドル・エンベルト(2018年)
ナタリア・ザビアコ(左)とペアを組んでいたアレクサンドル・エンベルト(2018年)

「坂本花織は昨日も素晴らしかった。これまでの世界選手権と同様、本当に素晴らしい演技だった」とまずは高く評価。さらに、今回の〝ラストダンス〟は特別なものだったことを強調する。

「引退を控えていること、そしてこれが最後の大会だということが、彼女に特別な感情を抱かせた。昨日の演技はメダル獲得のためというより、プロスポーツへの別れを告げるようなものだった。本当に特別な演技だった。プログラムの内容が全てうまくいっただけでなく、信じられないほど感動的だった」と単に演技内容が秀逸だっただけでなく、人々の心に訴えかける魅力が前面に出ていたと分析した。

 そして「だからこそ坂本花織は偉大なアスリートなのだ。彼女は世界選手権で4回優勝し、オリンピックでもメダルを獲得している」とこれまでの功績をたたえ、惜別のメッセージを贈った。

 坂本の絶大な影響力を再認識させる重鎮の言葉は脚光を浴びそうだ。