フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)男子フリーが28日に行われ、ショートプログラム(SP)6位だった鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が驚異的な演技でフリー自己ベストの212・87点をマークし、合計306・67点で銀メダルを獲得した。ロシア代表チームを率いる重鎮エレナ・チャイコフスカヤ監督が、鍵山に対して〝異例〟の高い評価を与えた。
鍵山は冒頭の4回転サルコーで高い加点を引き出すと、4回転トーループから3回転トーループのコンビネーションをしっかりと着氷。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も美しく決めきり、3つのコンビネーションも成功させた。演技を終えると、会心のガッツポーズで喜びを爆発させた。
SPで出遅れながらフリーで大逆襲を見せて銀メダルを獲得した鍵山に、ロシア代表を指揮するチャイコフスカヤ監督が言及した。ロシアメディア「KPスポーツ」が伝えている。
「2位の日本の鍵山選手は今日、奇跡を起こした」と切り出すと、こう続けた。「彼はフィギュアスケートの素晴らしさ、優雅さ、流れるような動き、驚異的なスピード、そしてすべての4回転ジャンプをシームレスに実行しました」と流れるような演技だったことを強調した。
「ジャンプが邪魔になることはなく、慌ただしい準備や実行の兆候もなく、すべてがシームレスに1つのプログラム、1つのリズム、1つのスタイルに流れ込んでいたのです」。ロシアフィギュアスケート界が伝統的に重視する演技における〝一体感〟を、鍵山が見事に体現していたと絶賛。これは金メダルのイリア・マリニン(米国)が次々と高難度ジャンプを決めたすごさとは、また異なる次元の超絶パフォーマンスというわけだ。
ロシア代表チームを率いる重鎮がここまで他国選手を称賛するのは異例。それだけ今大会の鍵山の演技が多くの人々を魅了した証しと言えそうだ。












