女子ゴルフの今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」で、日本勢7人目となるメジャー制覇を果たした桑木志帆(23=大和ハウス工業)が4日に帰国した。都内で行われた記者会見では「ちょっとずつ実感が湧いてきた」と喜びに浸った。個性的なファッションで海外メディアでも話題となった新女王は、Z世代の〝アイコン〟になる可能性を秘めている。

 勝利の美酒は格別だった。お酒好きを公言する桑木は、大会後にさっそく堪能。「ホテルに着いてからビールを2本飲んだ。その前にはクラブハウスでビールとハイボールを飲んだ。ビールがちょっとぬるかったのが残念だったけど、おいしかった」と満面の笑みを浮かべ、今後のご褒美についても「お酒をいっぱい飲むこと」と声を弾ませた。

ファッションでも注目される桑木志帆
ファッションでも注目される桑木志帆

 優勝直後の取材でもお酒への愛を熱弁したが、桑木にはもう一つのアピールポイントがある。今大会はプレー面だけでなく、色鮮やかなウエアやパンツ、ド派手なネイルなども注目の的となった。「ギャラリーの方から『いいパンツはいてるね』と言われる。ネイルも『いいじゃん』と声を掛けてもらった。インパクトがないよりは、あった方がいいと思う」とこだわりを語った。

 スポーツ界でおしゃれを売りとする女性アスリートは以前より増えているが、まだまだ少ない。今大会が活動の幅を広げる絶好の機会となりそうだ。あるマネジメント関係者は「ゴルファーで桑木選手のようにキラキラなメイクをしたり、おしゃれにこだわっている選手は少ないと思う。桑木選手のような個性的なスタイルは、自己表現を売りにしてる化粧品会社や美容会社はすごい親和性があると思う」と分析する。Z世代のファッションは〝個人の価値観〟を重視する傾向があり、桑木の思考とも一致。「Z世代のニューヒロイン的な存在になれるのでは」と期待を寄せた。

 またこの日の会見で、桑木が「ジュニアゴルファーの子たちから憧れられるような存在になりたい」と話した点にも着目。同関係者は「最近はスポンサーもただお金を払って、ロゴを出してくださいという感じではなくなっている。桑木さんだったら、メジャーを制した子供たちのヒーロー的な存在としてイベントに参加してくれそうなので、ゴルフの普及面などでも活躍してくれるのでは」と注目している。

 今大会の躍進で、桑木の世界ランキングは16位に浮上。日本勢3番手に入り、2年後のロサンゼルス五輪出場が現実味を帯びてきた。「アスリートとして目指すところだと思うので、出場したいなという気持ちはある」。同郷の先輩・渋野日向子(サントリー)を目標とする〝おしゃれゴルファー〟が、世界を席巻していくか。