米国・AEWの「AEW DYNAMITE」(ミネソタ州セントポール)が25日(日本時間26日)に放送され、ケニー・オメガ(42)がスワーブ・ストリックランド(35)を撃破。PPV「AEW DYNASTY」(4月12日=同13日、カナダ・バンクーバー)でAEW世界王者MJF(30)に挑戦することが決まった。

 ケニーはこの日、EVPの地位とAEW世界王座挑戦権をかけて強敵スワーブと一騎打ちした。2月18日の「DYNAMITE」ではスワーブが勝利した上に、試合後も攻撃を続ける非道の手段に出ていた。米メジャー団体を代表するトップスター同士の激突は、序盤から白熱の攻防に。ケニーはスワーブの後頭部にVトリガーを打ち込み、ペースを握った。

 さらにスナップ式ドラゴンスープレックスを連発。エプロンでも危険な一撃を試みようとするも、スワーブはレフェリーのシャツを引っ張り注意を引きながら、背後のケニーに急所蹴りをくらわす。卑劣な一発で逆転したスワーブは場外バリケード上でパイルドライバーを放ち、ケニーを追い詰める。続けてリング上でハウスコールからスワーブストンプでケニーの後頭部を踏みつけた。

 絶体絶命のピンチにも、ケニーは執念でキックアウト。スワーブは指でピストルをつくり、ケニーの得意ポーズで挑発したが、ケニーはヒザ蹴りを連発して一気に反撃。とどめの片翼の天使が決まらず、バーテブレイカーを浴びるもスワーブストンプをかわして、ランニングニー、Vトリガーとたたみ掛ける。最後は片翼の天使で叩きつけて競り勝った。

 死闘を制したケニーは世界王座挑戦権を奪取。憩室炎による長期欠場から昨年1月に復帰し、ようやく世界王座返り咲きのチャンスをたぐり寄せた。ケニーはこの後、リング上でプロモを行っていたMJFと対峙。「DYNASTY」での挑戦を要求した。自身を「悪魔」と呼ぶ王者も「神対悪魔か、いいだろう」と受諾。ケニーからの握手の求めには応じず、早速得意の心理戦を仕掛けてきた。

 来週の「DYNAMITE」では両者出席で公式の契約調印式が行われる予定だが、王者は乱闘などになれば王座戦を中止すると通告してきた。ケニーは「そんな条件をつけるのはいかにもMJFらしい」と苦笑い。自分が「神」と呼ばれるのは不思議なことだと話しつつ「悪魔のMJFからベルトを奪うのに神が必要なら、俺がその役目を果たすよ」ときっぱり言い切った。

 ケニーは2020年12月にジョン・モクスリーから同王座を奪い、第3代王者として君臨。21年11月に〝ハングマン〟アダム・ペイジに敗れ王座から陥落している。「DYNASTY」でMJFを下せば、約4年5か月ぶりの世界王座奪還となる。果たしてケニーは世界屈指の強豪MJFを下し、完全復活を証明できるか――。