2022年北京五輪でドーピング違反となったフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(19=ロシア)が21日に行われた同国最高峰の大会「チャンネルワンカップ」で復帰したことが、韓国で大きな波紋を呼んでいる。

 ワリエワは昨年末で出場停止期間が終わり、本格的に復帰。しかしショートプログラム(SP)では代名詞の4回転ジャンプに失敗するなど70・09点と得点は伸びず4位だった。

 この復帰劇に注目しているのが韓国だ。同国メディア「エックススポーツ」は「キム・ヨナの異例の苦言を『完全に無視』→『どうしてこんなことが…』ドーピング違反で4年の出場停止処分を受けたフィギュアスケーターが驚きの発言『2030年オリンピックで金メダルを取る』」と報じた。

 同メディアはまず、ワリエワを巡る北京五輪での騒動を振り返る。「ドーピングの告発にもかかわらず、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はワリエワの個人戦出場を許し、多くの批判があふれた。彼女が演じる時、ロシアを除く全世界の中継陣は、何のコメントもしないことで怒りを注ぎ出した」

 そしてワリエワに対して、韓国フィギュアスケート界の女王キム・ヨナが「異例の苦言を呈した」と指摘。騒動の際にヨナが「ドーピングに違反した選手は試合に出てはならず、この原則に例外があるわけではなく、すべての選手の努力と夢は同じように大切だ」と主張したことを再び取り上げ、「異例の強い批判を提起して話題になった」と強調する。

 こうして女王が忠告したにもかかわらず、ワリエワが今回堂々と復帰したことで韓国では批判が渦巻いているのだ。「ワリエワは謝罪すら言わずに『悔しい』と言って、プーチン大統領の前で泣き出した」とその対応を同メディアは追及。「最近処分を終えた。4年後に開かれるアルプス冬季オリンピックで金メダルを目指して再び訓練に乗り出した。ロシア国内大会のチャンネルワンカップで姿を現わす」などと伝えている。

「国民の妹」の警告を聞かなかったことが、韓国世論の怒りに火を付けているようだ。