米国・WWEは、米プロバスケットボールNBAの元スター選手で〝悪童〟ことデニス・ロッドマン(64)が、2026年度の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りしたと発表した。ロッドマンは2011年にNBAで殿堂入りしており、異なる2つの競技で殿堂者となった。

 デトロイト・ピストンズとシカゴ・ブルズで5度NBA王者となったリバウンド王は、1997年3月に米WCWに登場し、ハルク・ホーガンが率いた伝説のユニット「nWo」に加入した。同年7月にはホーガンとタッグを組み、レックス・ルガー&ザ・ジャイアント(元WWEのビッグショーで現AEWのポール・ワイト)と対戦。試合には敗れたが、世界中で話題となった。

 翌98年のNBAファイナルでブルズは、カール・マローン率いるユタ・ジャズを破って優勝。ロッドマンはブルズの練習を欠席し、デトロイトで開催されたWCW「マンデー・ナイトロ」に出演した。そこでホーガンとともにダイヤモンド・ダラス・ペイジ(DDP)を襲撃している。ファイナルの期間中に練習をサボり「nWо」の活動を優先させたことで物議を醸した。ロッドマンは練習欠席で、2万ドルの罰金を科せられている。

 同年7月にはホーガンと組んで、マローン&DDPとタッグ戦で激突。NBAファイナル同様にマローン組を下している。99年にはランディ・サベージと抗争を繰り広げ、同年8月には初のシングルマッチに出場したが、さすがに分が悪く敗北を喫した。また2000年、08年にも別のイベントでリングに上がり、プロレスラーとして活動。23年にはWWEのライバル団体、米国・AEWにも登場していた。

WCWに参戦したデニス・ロッドマン(1999年)
WCWに参戦したデニス・ロッドマン(1999年)

 WWEでCCO(最高コンテンツ責任者)を務めるトリプルHは自身のX(旧ツイッター)に「nWoの音楽、プレゼンテーション、姿勢、すべてがデニス・ロッドマンにぴったりと当てはまっていた。彼はNBAでの成功を超越して、WCW最大の目玉の一つになった。彼の前例のないリング内での活躍と、我々の業界に貢献に対し、彼を正式に殿堂入りメンバーに迎える」などと記し、悪童のプロレスにおける功績をたたえた。

 ロッドマンのNBAの古巣ブルズも、公式Xで「2026年のWWE殿堂者となったデニス・ロッドマンに祝意を!」と投稿し、プロレスの殿堂入りを祝福した。

 WWEはこれまでも、MLBを永久追放になっていた故ピート・ローズ、元ボクシング世界ヘビー級王者の故モハメド・アリ、ラッパーのスヌープ・ドッグ、ロック歌手のキッド・ロックに故オジー・オズボーンら他分野の著名人も殿堂入りさせてきた。極めつけは13年にドナルド・トランプ米大統領が殿堂入りしている。

 26年度のWWE殿堂入りは、ステファニー・マクマホン、AJスタイルズ、デモリッション(アックス&スマッシュ)に続いて4組目。今年の殿堂入り式典は、祭典「レッスルマニア42」(4月18、19日、ネバダ州ラスベガス)の前日4月17日にラスベガスの「ドルビー・ライブ・アット・パーク・MGM」で開催される。