熱烈ハグは握手回避か――。トランプ米大統領と首脳会談に臨んだ高市早苗首相のハグが論議を呼んでいる。

 19日(日本時間20日)、ワシントンのホワイトハウスを訪問した高市首相は待ち構えていたトランプ氏に抱きつくシーンが話題となった。昨年10月に高市首相は米海軍横須賀基地内でのトランプ氏の演説時に隣でぴょんぴょん飛び跳ねていたが、それに似た光景が今回も繰り広げられた。

 元文科次官の前川喜平氏はXに「高市早苗は、より強い力を持つ男に媚びる相手を変えながら、権力の階段を上って来た。もう日本には媚びる相手がいなくなったので、今はトランプに媚びている。何がバディだ」とこき下ろした。

 一方で、関節リウマチの持病を抱えている高市首相の巧みな回避術を指摘する声もある。トランプ氏は握手の際に右手を差し出し、相手の手を引き込むのが恒例で、自らの主導権を示す狙いがあるとみられている。身長190センチの大柄で握力も強く、「攻撃的な握手」と評されたこともある。

 高市首相は先月の衆院選で握手時に右手を引っ張られたことで、リウマチを悪化させ、ワシントン到着時も右手にサポーターを着けていた。トランプ氏が差し出した右手に両手で添えるようなそぶりを見せたうえで、飛びつくように抱きつき、巧みに握手を回避したともいえる。

 握手を透かされたトランプ氏だが、オーバーアクションともいえるハグに悪い気はしなかったようで、首脳会談や夕食会ではご機嫌で、懸念されていたホルムズ海峡への艦船派遣の強要など無茶ぶりもなく、会談は成功したとの見方は多い。

 元衆院議員の山尾志桜里氏はXに「外交の場でのボディランゲージには国民として思うところはありますが、それも含めて結果としてトランプ氏との関係を管理してみせたわけで、国際社会がみてるのはほぼ結果だけという現実からすると、失点を得点が大幅に上回った白星というべきでしょう」と評価していた。