第98回選抜高校野球大会第1日(19日)第3試合は八戸学院光星(青森)が崇徳(広島)に延長タイブレークの末、15―6と激戦を制した。北口(3年)と相手左腕・徳丸(3年)のエース対決は6―6のまま延長タイブレークに突入。10回、八戸学院光星は徳丸をとらえて打線が爆発し、一挙9点を上げて粘る崇徳を突き放した。

「4番・DH」の〝大谷ルール〟で先発した北口は9安打6失点ながら129球を1人で投げ抜き、打っては6打数2安打3打点。10回には一死満塁から試合を決定づける中越えの2点適時二塁打を放って〝二刀流〟パワーを発揮した。

 序盤に失点を重ねたが、終盤までストレートの威力を落とさず、146キロと自己最速を更新した。右腕は「今日は相手打者全員がいい打者に見えた。抜きどころがなかった。みんなが粘ろう、と声掛けてくれて3回から0を並べようと全力で投げた。1回下がったらマウンドに上がれないので絶対に最後まで自分が投げようと思って腕を振った。ペース配分を考える余裕もなかった」と話し、打撃についても「1本出るだけでもうれしいし、ピッチングにつながる。次は立ち上がりから0を並べられるようにしたい」と自信をつかんだ。

 打線は19安打を放ったものの、一方で6失策と課題も残る。仲井監督は「内容はともあれ、粘り強さみたいなものは発揮して何とか勝てたことだけは収穫かな、と思います。これだけエラーが出て勝ちを拾えるのは稀というか、不思議な試合。その中でも粘り強く試合をやり続けたというところが味方してくれたのかな、と思います」と反省を口にしながら次戦を見据えた。