4月12日投開票の東京・練馬区長選(5日告示)に都民ファーストの会で幹事長を務めた尾島紘平都議(37)が出馬することが分かった。12日に会見して正式表明する。尾島氏は小池百合子都知事の秘書として政界に足を踏み入れた〝小池チルドレン〟。小池氏が送ったアドバイスとは――。
尾島氏の区長選出馬が取りざたされたのは1月下旬だった。自民党関係者がXに区長選で尾島氏の推薦内定が決まったと投稿。この投稿は勇み足だったとしてすぐに削除されたが、思わぬ形で名前が出ることとなった。
もっとも現職の前川燿男区長(80)から事実上の後継指名を受けていた。尾島氏は「私にやってくれと現職の前川区長がおっしゃったのは4年前の区長選直後でした。私は『4年後もそう思っていたら、またお声かけください』と言ったんですよ。段々とガチということが分かり、うれしかったが、都民ファの幹事長もやっていてそれを放り出してまでとは考えていなかった。一方で地元の都議としては区長選は大事。いろいろあって自分が決断しないといけないとなったのが1月の三連休でした」と明かした。
尾島氏は約17年ほど練馬に住んでいる。豊島区と練馬区の一部を選挙区としていた小池百合子事務所の秘書を務めた後、26歳で自民党の練馬区議となり、2016年に小池氏が都知事選に挑戦した際は、自民党東京都連と対立した小池氏を支える〝7人の侍〟として行動したことで自民党を離れることになった。
小池氏は何と言っているのか。
「小池氏からは『ちゃんと区民主導の選挙にしなさい』と。幸いなことにいろんな政党と話をして選挙に突入しようとしているのですが、そうじゃなくて、政党選挙ではなく区民主導の選挙でやりなさい、正道、王道でやってくださいということでした」
尾島氏は都民ファを離党して無所属となり、各党に推薦や支援を依頼することになるというが、政党におんぶにだっこの選挙ではなく、区民とともに戦うべしというアドバイスだ。
これまで区議、都議として練馬に関わってきた。都営大江戸線の延伸、としまえん閉園、そして、コロナ禍ではワクチンの接種体制〝練馬モデル〟にも取り組んだ。「間に立っていろいろ調整するのが得意なのでそういうのをやらせていただいた」
前川区政の「継承と発展」を意識している。「ガラッと変えないと練馬区がピンチです、みたいなところはそんなにない。足りないなと思っている部分は『アニメ』です」と意気込んだ。
練馬区は東映アニメーションミュージアムがあるなどアニメとの関連が強い。「私はアニメや漫画が好きなんですが、漫画『アンダーニンジャ』(講談社)って知ってますか? 練馬区がめっちゃ出てくるんです。練馬の馬は魔法の〝魔〟なんですよ(練魔ということ)。区役所の中に忍者の秘密組織の本部がある設定だとか練馬をフィーチャーしてくれている。作者を表彰したいくらい。練馬をいじっていいんだなとなればそれ自体がシティープロモーションのサイクルになる。アニメ(漫画)は練馬の資源だから活用したい。豊島区でもやっていますが、コスプレイベントもやりたい」
練馬愛は深い。「区民が希望を持てる区長になりたい。地元に対して誇りを持てる練馬がいい」と理想像を語った。
練馬区長選にはすでに吉田健一氏(59)が無所属で出馬表明している。投開票まではあと1か月だ。












