ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート男子でロシアから個人の中立選手(AIN)として出場したピョートル・グメニクを、サンクトペテルブルク在住の男性が提訴した。
ロシアメディア「ソブスポーツ」は、グメニクや所属クラブ、ロシアフィギュアスケート連盟などに対して訴訟が起こされたと報道。「男性は選手たちの演技内容が『不道徳かつ反社会的』であるとして訴訟を起こした。これは、同市裁判所の広報部長ダリア・レベデワ氏が自身のテレグラムチャンネルで明らかにした」と伝えた。
原告は「選手たちが〝裏社会の文化〟を助長している」と主張。その一例として「グメニクの演技は、パトリック・ジュースキントの連続殺人犯を描いた同名小説を原作とした映画『パフューム』の音楽に合わせているが、登場人物をロマンチックに描いている」などと訴えた。
グメニクにとってはまさかの訴訟トラブルとなったが、裁判所は原告の訴えを棄却した。同メディアは「弁護士のセルゲイ・アレクセイエフ氏は、サンクトペテルブルク在住のボリス氏が、グメニクとロシアフィギュアスケート連盟に対して起こした訴訟について見解を示した」とその理由について指摘した。
アレクセイエフ氏は「ロシア連邦憲法第44条第1項は、すべての人に文学、芸術、その他の創作の自由を保障している。ただし、この自由は法律に違反してはならない。原告は被告の法的責任を問うよう主張したが、責任を問うには、違反行為の存在という根拠が必要である。本件では、法的規範違反は見られず、したがって法的責任の根拠もない」と裁判所が訴えを棄却した理由を解説した。
突然訴えられたグメニクにとっては、とんだ災難と言えそうだ。












