一般財団法人日本エネルギー経済研究所中東研究センターセンター長の坂梨祥氏が6日、「米国・イスラエルによるイラン攻撃」をテーマに都内の日本記者クラブで会見を行った。

 米国とイスラエルによるイラン攻撃で中東情勢の緊張が続いている。今後のシナリオとして坂梨氏は(1)トランプ大統領の早期離脱、(2)イラン・イスラム共和国体制の崩壊、(3)紛争の長期化と3つのシナリオを想定する。

(1)トランプ大統領の早期離脱は「エネルギー価格の上昇、戦費の増大を受けてトランプ大統領が最大の成果を発表して戦線から離脱する」との可能性を示唆。(2)イラン・イスラム共和国体制の崩壊は「ミサイル・ドローンの在庫が、あと2週間分ぐらいしかないのではないかと言われている」という。

 避けるべきは(3)紛争の長期化だ。レバノンのヒズボラ、イラクの新イラン民兵、イエメンのフーシ派がイランとの連携を表明しており「消耗戦が試みられていく可能性あります」と説明した。また、湾岸諸国が攻撃対象にされたことによって、湾岸諸国が戦争に加われば「紛争の長期化は否定できない」と危惧した。

 今後、重要となるのはトランプ大統領の決断。「中間選挙を見据えて何をレガシーとするのか。レガシーを作るにあたって、いつ戦争から引き上げるべきなのか。トランプ大統領がどう判断するかになります」と指摘した。