米国・WWEの女子トップ戦線が、プロレスの祭典「レッスルマニア42」(4月18、19日、ネバダ州ラスベガス)へ向けて、一気に白熱してきた。

 祭典ではロイヤル・ランブル戦覇者のリブ・モーガンが、女子世界王者ステファニー・バッケルに挑むことが決定。28日(日本時間1日)のエリミネーション・チェンバー戦を制したリア・リプリーは、WWE女子王者ジェイド・カーギルとの王座戦が決まった。

 一方、和製スーパースターでは、イヨ・スカイがチェンバー戦予選で敗退した上に、前回スマックダウンでリアと保持したWWE女子タッグ王座から陥落。アスカはチェンバー戦本戦でリアに優勝を許した。カイリ・セイン、スマックダウン所属の女子US王者ジュリアも含め、現段階では祭典行きの切符を手にした日本選手はいない。2日(同3日)のロウ(インディアナ州インディアナポリス)では、そうした切迫した空気が充満していた。

またもアスカ(右)にシバかれるカイリ・セイン(©AbemaTV, Inc.)
またもアスカ(右)にシバかれるカイリ・セイン(©AbemaTV, Inc.)

 バックステージではアスカが「どういうことやねん、おい、こら!」とカイリを怒鳴りつけた。カイリがチェンバー戦予選で敗退し、本戦で女帝を援護できなかったことが自身の敗因だという。何とも身勝手な理屈だが、さすがにカイリも「先週は姉さんが『よくやった』と言ってくれた…」と言うと、女帝は「どこがじゃボケ! いつの話しとんねん!」とカイリを突き飛ばした。さらに喉元をつかんで「ワシ、ナメとんのか! ワシ、負けとんぞ、ボケ!」と相棒をど突き回した。

 あまりのパワハラ行為に、28日にベッキー・リンチを倒し、女子インターコンチネンタル(IC)王者となったAJリーが「大丈夫? 助けがいる?」と声をかけたほど。だが、ぼう然とした表情の海賊王女は、女帝の「カイリ~~!」の怒鳴り声でその場を離れた。その新IC王者は、10年ぶりのシングル戦で勝利して戴冠。リングに上がると、初防衛戦の挑戦者を募った。

女子IC王者のAJリー(左)に声をかけられても、呆然自失のカイリ(©AbemaTV, Inc.)
女子IC王者のAJリー(左)に声をかけられても、呆然自失のカイリ(©AbemaTV, Inc.)

 これにまずベイリーとライラ・ヴァルキュリアが反応。IC挑戦を訴えるためアダム・ピアースGMの部屋を訪れた。すると部屋からイヨが出てきて、2人をにらみつけた。そのイヨは、リアとともに会場内でインタビューを受けた。

 リアはすでにコンビ「リヨ」の活動休止を表明しているが、ジェイドからスマックダウンの最高峰王座を奪取すれば、ロウを離れなければならない。リアはイヨとの固い絆を強調。イヨも「私はロウで頑張る。心配しないで」ときっぱり。リアが祭典でジェイドから王座を奪うことを応援した上で、ロウ残留を宣言した。

ベイリー(中)、ライラ・ヴァルキュリア(左)と鉢合わせたイヨ(©AbemaTV, Inc.)
ベイリー(中)、ライラ・ヴァルキュリア(左)と鉢合わせたイヨ(©AbemaTV, Inc.)

 こうした一連の動きを受け、次回ロウで女子IC王座挑戦者決定ガントレットマッチが決定。イヨ、アスカ、ベイリー、ライラにラケル・ロドリゲス、アイビー・ナイルの6人が、勝ち抜き戦で祭典切符につながる挑戦権を争うことになった。イヨとアスカ、どちらが夢舞台への道筋をつくれるか注目だ。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。