2022年北京五輪で大本命視されながらドーピング違反で処分を受けたカミラ・ワリエワ(ロシア)が、同国内最高峰の大会「チャンネルワンカップ」(21~22日、サンクトペテルブルク)で競技に本格復帰することが決まった。

 ワリエワは4年間の出場停止処分が明け、復帰に向けて調整を進めていた。そしてロシアメディア「チャンピオナット」は「ワリエワ選手の競技復帰後初の公式演技が、もうすぐ見られるようになる! チャンネルワンカップが3月21日と22日にサンクトペテルブルクで開催され、彼女はそこで新しいプログラムの一つを披露する予定だ」と報じ、ついに復帰戦が確定した。

 ワリエワは北京五輪前に軽々と大技4回転を決めるなど圧倒的な技術と表現力を併せ持ち、女子のレベルを超越した得点をたたき出すなど天才少女として君臨。北京五輪でドーピング違反が発覚してから表舞台からは去ったが、その裏では復帰に向けて調整を続け、次回2030年フランス・アルプス地域で行われる五輪ではロシアの絶対的なエースとして期待が高まっている。

 浅田真央などを指導した重鎮タチアナ・タラソワ氏は、ワリエワの復帰を大歓迎。ユーチューブチャンネル「ドブロフォン」に出演した際に、今後の可能性についてこう太鼓判を押した。

「これは非常に力強い行動だ。フィギュアスケートを愛し、それなしでは生きていけない人からの、真摯な行動だ。もちろん、彼女については語られていないこと、演じられていないことがまだたくさんある。なぜなら、彼女はこれまで以上に才能を発揮しているからだ。彼女は間違いなく唯一無二のアスリートだ。彼女はあらゆるジャンプを跳べ、見事に成功してきた。スピンもスケーティングも素晴らしかった」とその実力を絶賛する。

 そして「彼女は私たちをとても幸せにしてくれるだろう。私は才能と努力を信じている。そして、これらが合わさった時、素晴らしい結果が生まれる」といよいよ本格復帰し、ロシア勢がまもなく国際大会への出場が解禁されて次回五輪で金メダル奪回を果たすべく最終兵器になると大きな期待を寄せる。

 フィギュアスケート界を震撼させたワリエワが、どんなスケーティングを見せるのか注目だ。