ドラゴンゲート3日の後楽園大会で、アジアタッグ王者の望月成晃(56)、ドン・フジイ(55)組が〝炎の飛龍〟こと藤波辰爾(72)、ストロングマシーン・J組を下し初防衛に成功した。

 スーパー・ストロング・マシーンの実の息子であるJが招へいしたレジェンドを迎えた王者組は、開始前に藤波に握手を求めて敬意を示した。そして試合が始まるとベテランコンビは巧みな試合運びでペースをつかむ。フジイがJにのど輪落としをさく裂させれば、望月も藤波の眼前で掟破りのドラゴンスリーパーを決めるなど一気に決着を付けにかかった。

 それでもJから意地の反撃を受けて思わず動きが止めると、藤波から怒とうの攻撃を受ける。コブラツイストに連続のドラゴンスクリューを受けると望月がサソリ固めからドラゴンスリーパーに移行されて王座陥落か…と思われた。

 だが、ギリギリのところでフジイがカットに入り救出に成功。その後、Jのラリアートを蹴りで迎撃した望月が、飛び付き式腕十字固めから腕固めで捕獲だ。完全な形になってもJはギブアップをしなかったが、藤波のタオル投入で勝利を手にした。

タオルを投入する藤波辰爾(右)
タオルを投入する藤波辰爾(右)

 試合後、望月は「藤波さん。今日は、僕らみたいな〝若造〟にチャレンジしてくれてありがとうございました。藤波さんとタイトルマッチをできるなんて夢にも思わなかったです。藤波さんが72歳でフジイと俺が56歳。藤波さんを見習ってあと16年現役でいられるように頑張るので、これからもご指導をお願いします」と話した。

 一方、敗れたJは「この機会を逃したらないと思うから1つだけ言わせてくれ。藤波さん。俺が…というか、まだうちの家庭としては、許せてないことが1つあります。マスクマンの正体を現すとは一体全体どういうことですか!?」と再び1985年熊本で起こった伝説の『お前、平田だろ』事件を蒸し返す。その上で「イライラもあったけど、俺の呼び出しに応じてこのリングに上がってくれたことはありがとうございます。そして改めて、藤波さんの本当の姿を実感しました。ひとまず、親に代わって息子の俺が水に流してあの事件に今日、幕を下ろそうと思います。もう1つ夢ができました。LEONA! いつか2人でベルトを巻こうぜ」とセコンドを務めた藤波の息子・LEONAに呼びかけるのだった。

 これに藤波も「歴史があるベルトだったんでね、自分も一回、昔に戻って、あのベルトを一回巻いてみたかったなっていう」と無念さをあらわにする。それでも、Jから息子LEONAにタッグ結成の呼びかけをされた「Jの方から僕に対しての1つの希望をいただいたというか。自分の息子のLEONAにぜひかなうものなら、1回またそういうチャンスをもらってアジアに挑戦できる機会をもらって託したいと思います」と2世コンビでのアジアタッグ戴冠に期待を寄せた。