米国による2月28日のイラン攻撃は、国防総省による新兵器「ワン・ウェイ・ドローン」の初使用だったという。米メディア・ABCニュースが1日、報じた。

 米軍のイランに対する攻撃は、国防総省が戦闘でワン・ウェイ・ドローンを使用した初の事例だったと、米中央軍(CENTCOM=フロリダ州タンパ市のマクディール空軍基地に司令部を置く統合軍)が明らかにした。

 ワン・ウェイとは、一方向型もしくは使い捨て型。同兵器は約3か月前に初めて実地で試験を行ったばかりで、米軍の兵器体系としては異例の速さでの実戦投入となった。

 ワン・ウェイ・ドローンの使用は、中東において「低コスト無人戦闘攻撃システム(LUCAS)」を急速に増強している中で行われた。

 ワン・ウェイ・ドローン1機あたりの価格は約3万5000ドル(約543万円)で、3000万ドル(約46億5225万円)もするリーパー無人機やその搭載弾薬と比べてかなり安価だ。

 ワン・ウェイ・ドローンは新型で、12月に中東へ配備され、同月に海軍艦艇から初の試験飛行が行われたばかり。

 イランがイスラエルに対して使用し、またロシアがウクライナに対して使用しているイラン製ドローン「シャヘド」をリバースエンジニアリング(逆解析)して開発されたものだという。

 中央軍によれば、LUCASのワン・ウェイ・ドローンは自律運用を想定して設計されている。カタパルト、ロケット補助離陸装置、地上および車両搭載システムなど、さまざまな方式で発射が可能だ。

 ワン・ウェイ・ドローンはウクライナ戦争で注目を集め、他の兵器や航空機と比べてはるかに安価で、比較的容易に運用できる選択肢として、国防総省による巨額投資を促す要因となった。