第一人者の「アンドロイド猪木」への思いとは――。プロレス界のスーパースターで〝燃える闘魂〟こと故アントニオ猪木さん(享年79)を、人間疑似型ロボットでよみがえらせる「アンドロイド猪木」プロジェクトの立ち上げが、19日に発表された。
2027年の猪木さんの生誕の日、2月20日に完成を目指すが、注目を集めたのは、アンドロイド研究・開発の第一人者で大阪大栄誉教授の石黒浩氏(62=АVITА株式会社代表取締役CEО)が協力することだ。昨年の大阪・関西万博で大人気だったパビリオン「いのちの未来」でプロデューサーを務めたことで知られる。これまでも夏目漱石、渋沢栄一ら歴史上の偉人、落語家の三代目桂米朝、タレントのマツコ・デラックスらのアンドロイドを製作して、話題を呼んできた。
そうした〝時の人〟がなぜ「アントニオ猪木」に携わるのか。会見後に、取材に応じた石黒氏は「アンドロイドはこれから猪木さんに限らずいろいろな人が登場する中で、最初にチャンスをいただいたということ。プロレスラーというより、元気を発信していくところ、猪木さんに憧れて元気になった人がたくさんいる。実際にプロレスをやらせるロボットを作るのでないので」と説明。「アンドロイド猪木」はリングの中だけではなく、人間・アントニオ猪木の魅力を出していくという。
もちろん、著名なロボット工学博士も〝燃える闘魂〟の魅力にひかれた一人だ。「年齢的に小学校の頃から猪木さんの試合を見てきた。小さい時のヒーローは猪木さんだった」と告白。最も思い出に残っている試合は、1976年6月26日に日本武道館で行われたボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリとの異種格闘技戦だったと明かし、「ああいう新しいチャレンジをどんどんする。一番のヒーローだった」。さらに猪木さんの必殺技についても「卍固めとコブラツイストが好き」だと話した。
「アンドロイド猪木」プロジェクトの最大方針は「100年先の青少年の人生相談相手」とされたが、かつての青少年の思いも込められる。












