大阪市水道局は19日、約5億6000万円相当の金塊21キロの寄附があったと発表した。
同市の公式サイトで「本市水道事業に寄与することを望まれる方から、金地金をご寄附いただきました。貴重なご寄附をいただきましたことに感謝するとともに、寄附者のご意向を踏まえ、水道管の老朽化対策など、水道事業で大切に活用させていただきます」と報告した。
大阪市では水道管の老朽化による道路の冠水など水漏れ事故が多発。ニュースを見た寄附者が、水道管の老朽化対策に活用してほしいと申し出たという。
大阪市の担当者は「寄附者さまが『大ごとにしてほしくないんです』というご意向がありまして、寄附をいただいた事実だけ公表させていただきました」とした。市長感謝状の贈呈式も行われない。
市によると19日現在で金地金21キロで5億6654万円相当になるという。
「寄附者さまのご意向もありますので売却・現金化して、水道事業に活用させていただけたらと思います。その方法については公表は差し控えたいと思っています」(同)
金価格が歴史的な高騰を見せており、今後さらに高騰する可能性もある。現金化するタイミングも難しいところだ。
昨年も奈良県桜井市に金塊が寄附されたことがあった。市内在住の70代の男性が防災対策として「避難所の環境整備などに金塊を役立ててほしい」と当時の時価で約3億3000万円相当の金塊20キロを寄附した。その後どうなったのか。
桜井市は現金化するため金塊の買い取りの入札を昨年10月、12月と2回行ったが「応札がなく、まだ換金ができてない状況。3回目の入札の準備をしているところです」(桜井市の担当者)と説明した。
この間にも金価格は高騰しており、3回目はさらにハードルが高くなりそうだ。「他市町村から『どのようにされましたか』という電話を何件か受けているので、(金塊の寄附が)増えてるのかなという気はします」(同)
現金化できなければ、活用できないだけに、何とも悩ましい限りだ。












