特別国会が召集された18日に東京都議会もスタート。実は都議会にも中道改革連合結成の余波が影響している。
第1回定例会の初日は小池百合子都知事による施政方針演説が行われた。演説の終盤では〝失われた30年〟を振り返り、「この間、パイの切り分け方ばかりを論じていたことが、日本の縮小をもたらしたのだと思います。まずはパイそのものを大きくしなければなりません」と、政府与党が検討している東京都の税収を地方に再分配する偏在是正策を念頭に発言した。
続けて、「何を変え、何を守るのか。『強く豊かに』というスローガンを掲げる国と共に、新たな協議体において、東京ひいては日本全体の真の成長に向けた議論を進めます」と、税収格差問題で国との話し合いに向けて意気込んだ。
この問題は東京都に地方税収が集中していることから都の税収、特に固定資産税と法人事業税、法人住民税を地方に再分配しようというもので、与党による昨年末の「令和8年度税制改正大綱」に方針が明記されていた。小池氏は「一方的に収奪」と反発していた。
ところが、衆院選直前に高市早苗首相から小池氏に、国と都がこの問題などを話し合う協議体を設置することが提案された。小池氏の選挙応援が欲しい高市氏と東京都の要求を政府与党の方針に反映させたい小池氏とで利害が一致。事実上の〝バーター〟となり、小池氏は衆院選で自民党候補の応援に奔走。今後の議論を見すえて、東京都と考えを同じくする東京都内の選挙区から出馬している候補を応援した。
応援した候補のなかには東京24区から出馬した萩生田光一幹事長代行がいた。この選挙区は公明党が力を入れているところで、衆議院では中道になっている公明党は中道候補を支援した。都議会では公明党は公明党のままで、これまで小池氏とは良好な関係を築いていた。過去の国政選挙では小池氏が公明党候補を応援したこともある。しかし、今回のことで関係にヒビが入りかねないと騒がれている。
小池氏周辺の関係者は「公明党が小選挙区から候補者を出しているなら小池氏は応援に行ったかもしれない。東京都内の選挙区だったらなおさら。しかし、比例候補だけだったわけで、それだと応援しにくいでしょう」と指摘した。小池氏から公明党と敵対するつもりはないというわけだ。
公明党が衆議院で中道になってなければ起きなかった問題とはいえ、都議会で公明党の存在は大きい。両者の距離感は都政にも影響がありそうだ。













