警視庁と千葉県警の合同捜査本部は17日までに、女性を性風俗店に紹介したとして、職業安定法違反(有害業務目的紹介)容疑で、国内最大級の違法風俗スカウトグループ「ナチュラル」トップの小畑寛昭容疑者(41)を再逮捕した。また、グループメンバーで、集金担当の男や風俗店の実質運営者ら3人を同容疑で新たに逮捕した。

 再逮捕容疑は他者と共謀して2023年9~11月ごろ、SNSでスカウトした20代女性を群馬県高崎市の性風俗店に紹介した疑い。合同捜査本部は認否を明らかにしていない。

 小畑容疑者はスカウト行為を黙認してもらう見返りとして、山口組系幹部にみかじめ料60万円を支払ったとして、東京都暴力団排除条例違反の疑いで公開手配され、今年1月26日に鹿児島・奄美大島で逮捕された。

 ナチュラルは、1500人のメンバーが全国の繁華街で活動し、2022年の1年間だけで、紹介料などの違法収益が44億5000万円あったといい、暴力団の資金源になっていたとみられる。

 元警察関係者は「警察としては、みかじめ料の逮捕とあっ旋での再逮捕はきっかけにすぎず、匿名・流動型犯罪グループ(匿流=トクリュウ)としてのナチュラルの実態解明と壊滅が本丸でしょう。警察は、トップの小畑容疑者を逮捕することで、組織全体の〝実質支配構造〟と〝資金の流れ〟を解明したい意向です。ただ、合同捜査本部が認否を明らかにしていないように、小畑容疑者が黙秘を続け、難航しているようです」と指摘する。

 小畑容疑者は09年頃にナチュラルを組織。2020年には800人規模、現在1500人とも2000人ともされる規模に成長した。

「19年末からのコロナ禍で、街頭でのスカウトからSNSでのスカウトにシフトし、それでスカウトが効率的になったんです。フォロワーが多い風俗嬢のアカウントを買い取り、羽振りがいい投稿をさせ、『あなたみたいに稼ぎたい』とコメントするフォロワーに対し『知り合いのスカウトを紹介してあげる』と自作自演の勧誘をする。また、トクリュウの一員である悪質ホストがスカウトと結託し、ホストに貢いで金欠の女性を風俗店で働かせるようなシステムができて、それも勢力拡大につながりました」と同関係者は話している。

 実態解明となるか。