【イタリア・ミラノ13日(日本時間14日)発】ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子(ミラノ・アイススケートアリーナ)でまさかの8位に終わったイリア・マリニン(米国)が〝五輪の魔物〟について語った。
金メダル候補の大本命だったマリニンはショートプログラム(SP)で堂々の首位発進。ところが、この日のフリーはジャンプなどにミスが出て156・33点と大失速した。合計も264・49点と伸ばせず、メダルを逃す形となった。演技後には「五輪のプレッシャーは本当に人を追い詰める。五輪の呪いがあると言われるように、金メダルの本命は必ず五輪で失敗する。まさにそれが起きたんだ」と吐露した。
4回転の神と称されるマリニンは、世界から注目を浴びる立場だった。「氷上でどんな芸術をつくり出すか、全てをどう表現するかというプレッシャーも大きい。あらゆるプレッシャーが重なり、処理しきれないほどだった」と明かした上で「スタートの構えに入る直前に、これまでの経験や記憶、思考が全て一気に押し寄せてきて、圧倒されるような感覚に襲われた。その瞬間、どう対処すべきか全く分からなかった」と肩を落とした。
それでも「起きたことやそこから学んだことを受け止め、未来に向けて何をしたいのか、どう向き合うのかを本当に変えたり決めたりしなければならない」と懸命に前を向く場面もあった。この悔しさは次の五輪で晴らすしかない。











