【イタリア・ミラノ13日(日本時間14日)発】ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子フリー(ミラノ・アイススケートアリーナ)で銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と銅メダルの佐藤駿(エームサービス)が、まさかの失速となった王者に言及した。
金メダル候補だったイリア・マリニン(米国)はショートプログラム(SP)で首位発進。しかし、この日は複数のジャンプにミスが出るなど、演技に精彩を欠いた。フリー15位で全体でも8位に沈んだ。
想定外の展開に対し、鍵山は「今日の演技に関しては少し珍しいなというか、びっくりする部分もあった」と明かすが、マリニンは団体のSP、フリーにも出場。「こんなタイトなスケジュールで、よくここまで乗り越えてきたなと思う。本当に彼がシニアに上がってから、すごくたくさんの偉業だったりとか、たくさんのいい成績を残してきた」と賛辞を送った。
マリニンは〝4回転の神〟と称され、世界から注目を浴びていた。「世界中から当たり前のように優勝という成績を期待されて、本当に計り知れないほどのプレッシャーだったり、緊張感だったと思う」と敬意を示した上で「本人はものすごく悔しいと思うけど、初めての五輪で4回のパフォーマンスを滑りきったことに関して、僕はすごいなと思っている」と語った。
一方の佐藤は「本当に珍しいと思って見ていた。今季は全くミスがなかったので、やはり団体と個人と過密なスケジュールでやっているのもあったと思うけど、その中でもしっかりと4A(クワッドアクセル)に挑もうとする部分がすごいと思った」と率直な印象を吐露。続けて「マリニン選手のおかげで自分たちもここまで来れている。これからもマリニン選手に追いついていけるように頑張りたい」と決意を新たにした。
マリニンにとっては不完全燃焼だった五輪。それでも、ミラノの地での雄姿は日本人スケーターの心に深く刻まれたようだ。












