ミラノ・コルティナ五輪スピードスケート男子1000メートル(ミラノ・スピードスケート競技場)が11日(日本時間12日)に行われ、とんでもないアクシデントが起きた。
昨年の世界選手権王者で金メダル候補だったユップ・ベンネマルス(オランダ)が、ラスト1周のバックストレートで同走の廉子文(中国)と入れ替わる際に接触。それまでベンネマルスは驚異的なタイムで滑走していたが失速し、ゴールこそしたものの5位に終わった。ゴール直後にベンネマルスは激高し、廉のもとに詰め寄って猛抗議した。
廉は失格となり、ベンネマルスは救済措置でその後単独走による再レースが決定。しかし、疲労や同走者がいないハンディは大きく、タイムを更新できず順位はそのままでメダルを逃す無念の結果となった。
ベンネマルスはレース後の取材エリアで怒りを爆発させた一方で、廉は裁定について反論を展開した。
「私は故意にブロックしたわけではない。どんな選手も、そんな悪い考えは持っていないと信じている」と強調。そして、状況をこう説明した。
「コースを回っていた時、彼がすぐ後ろの非常に近い位置にいることしか感じられなかった。だから私も全力でカーブを抜け、加速しようとしていた。彼が後ろにいたので、早くレーンを替えて入りたかった。彼が後ろにいるのが分かっていたので、早く反対側へ移動したかった。結果として、彼は私を追いかけて滑り、私の速度を利用して(スリップストリームで)追ってきた。そして彼が私のスケートの刃を踏んでしまい、彼が上体を起こしたことで、私もスピードを失ってしまった」と過失はむしろベンネマルス側にあると主張した。
その上で「最終的に、審判は私にペナルティーを科した。なぜだか分からない。あの時、私の位置は前だったからだ」と失格裁定に反論を展開した。さらに「彼は非常に感情的になっていて、私を一度叩いた。あんなに多くの観客が見ている前で、あんなに感情をぶちまける必要はないと思った。誰もが尊重されるべきだから」とベンネマルスの態度にも疑問を呈した。
廉は「この試合に関して、彼には申し訳ないと思っている。どの選手も4年間、この一度のオリンピックのために準備してきており、どの選手にとっても非常に重要だからだ。それは私にとっても同じだ」と謝罪したが、両者の遺恨は物議を醸しそうだ。












